もう一つの展示会 Svanekegaarden

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おもわぬ贈り物?できごと?とはこういうこと

週末のコペンから戻り滞在もあと残り一週間というところで

こんな連絡が会った。

“I would like to exhibit your work from this coming weekend Friday 18. Juli”

「金曜日からうちで展示をしませんか?」

とのこと。

期間は9月7日まで、この間のギャラリーでの展示作品と同じでも

はたまた私が来週日本に帰ってしまっていてもいいから、という。

Svanekegaardenはボンホルム島の音楽とアートの文化施設

まだ行ったことがなかったけれど

そこの代表のvibekeさんご夫妻が

このあいだのGalleri Huzでの展示を見にきてくれていた。

「来年うちでもできたらいいわね」と話をして

そのことを友人たちが無性に喜んでくれたことを思い出す。

一週間で日本へ帰国のフライト。

今日は月曜の午後。次の日の朝会場を見に出かけた。

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隣りがtheaterということで 誰かがピアノを奏でていた。

美しい音と空間。子供たちもやってくる場所。

迷っていたけど、驚異的なスケジュールだけどやってみよう、ときめた。

隣りの建物のメインギャラリーで展示するアーティストの女性が

こちらの小さな空間も使う予定だったけれど急遽スペースが空いてしまったとか。

「では明後日13時から16時の間に展示を終わらせてもらえると助かるわ。

その後パーティで60人ほどお客様が見えるから」

太めで赤毛のMieさんが笑いながらの迫力でそういった。

「何でも屋のラースが手伝ってくれるから」

リラックスのはずの滞在最後の日々が一転

またしても「展示会直前の日々」となった。

あの心優しいおじさんのやってくるantik市がちょうどその日だったから

急いでバスで戻って足りない額をみつけたり

鳥の台にする為に林檎の丸太の皮を剥いだり

魚くんを夜更けに編む。

そして搬入の当日。

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なんとかなるとはこういうこと

もちろんほとんど同じ作品たちを連れてきたわけだけど

もちろんcvもprice listもまだだけど

パーティの人々が入場する7分前に展示が終わりました。

細かな額の裏の金具を取り替えたり、

壁に何度も穴をあけてくれた

何でも屋のラースさんにたすけられて。

快く車を出してくれたオーレにも感謝。

次の日が初日。メインの展示会場で

Karinさんの絵がすばらしかった。

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最終的に何が嬉しかったかは彼女の作品をゆっくり見られたこと。

遠くからは抽象画にみえたものが、
近寄ってみたら、
それはひとつひとつの手の動きからうまれた繰り返しの美しさだった。
草のひとつひとつが
ただなんということもない線の姿であるのに
ある何千ものかたまりとなって遠くから眺めたときに、美しさがうまれるの、と
同じ法則がそこにあって
いたく見入ってしまった。

そんな彼女の作品たちと一緒の時期に展示させてもらえたことが

この先の自分にとってとても意味があるような気がした。

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