Reflection

kazuyo0320172017/2/24

ムスカリとダンス2017

嬉しいことに
新しい挿絵のお仕事をいただいて
送られてきた医学専門誌「看護管理」を眺めています。
頁をめくれば難しそうな理論が並んでいるけれど
著者の東さんの穏やかな言葉で綴る
「看護リフレクションとは」というテーマの連載は
分野外の私でもほほぅそうだなぁと
とても興味深く、そのまま実践できそうな、、、。

挿絵の愉しさは言葉の世界との交わり
毎月の愉しみになりそうです。

そんな訳もあってかしら
ふと、本当にふと、舞い降りてきたみたいに
20代の頃の
病院で過ごしていた日々の映像が思い出された
窓の向こうの変化のない構図の景色を
ぽた、ぽた、と樹液のように点滴が右腕に流れていくのを
ただぼーっと眺めていた時間や
隣りのベッドの陽気でお洒落な年上の女性のこと
(コムデギャルソンの方で、極上プリンをいつもわけてくれた、)
届いた手紙を大事に何度も読んで
ひたすらに本の活字を拾っていた日々
忘れていたようで記憶の奥のほうに残っていたんだなぁ
となつかしくおもう
こつこつ硬い音がしそうなくらいの殻に包まれて
こじ開けた小さな穴から
見えるだけの世界を
そぉーっとながめていたような若い頃

一年のスケジュールに自分が追いつかないような気持ちになるときに
あの頃を思い出すのは今では大切なことのよう
とくに悲しいとかさみしいという訳でもなく
殻の内側に映る色やかすかな紋様を
小さな穴から見えていた草花を
ただ描くことしかできないなぁ、、と想っていた日々のこと
じっととどまっているときにだけ
そっと見えてくるものがあるのだということも、、

そうして
描いたものがたくさんの出逢いを連れてきてくれたこと
”大切なひとも大切な場所も 私はもの作りの縁からもらっている
私がものをつくることは そうしたものへの感謝だ
生命の意味と意志とは そのような使命と感謝の
循環で生きているのかもしれない”  letters 2/7 皆川明

がんばろぅ、、

Posted in 日々のこと daily note, 空詩土にっき
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