春を届ける儀式

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2017/3/22

蕗の薹をさがしにゆく

八ヶ岳に戻って

抜け殻みたいに寝そべっていた日のこと
「松花堂つくったの、たべにくる?」と料理上手な友人が招待してくれました
ふたを開ければ小さなカタチと色のおかずが美しく詰められて
春の味の宝箱みたいに
柔らかなだし焼き卵、なかでも蕗の薹の天ぷらを凝視する私に
「えぇ、まだふきのとうたべてなかったの?!」
「もうずいぶん前から食べてるわよ、春の身体には大切な苦みよね」と
向こうを見たらキッチンには蕗の薹が山のように摘まれてた。

自分で摘まなくちゃ
春の儀式にはならないから
次の日林を歩いた
道際にはもうぱぁっと花開いたひとたちばかりだからいつもより奥の林へ

まだありました。嬉しい
まずはふきみそかな

それから数日は衝動的に夜にキッチンにたつ
甘夏のマーマレードと甘夏ピール
切っているとき
火にかけたとき
いよいよ煮詰めたとき
橙色の色調が変化していくのを 香りの中でみつめる

いつもの3月の暮らし
これですこし春を迎える気持ちがととのったような、、

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ただいま展示中のnoirさん
新しく東京青山にartと服のお店 birdsもopenしました。
素敵な服と デンマークのボンホルム島の友人陶芸家のElse Lindeの陶芸作品も並んでいます
期間中は絵と版画も展示していただいています。
bird aoyama 金土日 open
東京都港区南青山1-23-13 102号

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