Græsholmen 草の島

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2017/8/5

Livet på Græsholmen
昨日は展示会のオープニングでした

“Har du være på græsholmen??”
オープニング直前の静けさの空間で
男性がこう聞いてきた
「ねぇきみはこの草の島ってところに行ったことあるの?」
タイトルにつけたgræsholmenのことについてだ
「Christiansø の近くにこの島があるって知ってる?」
とまた別の人にも聞かれた
「いいえ、行ったことないんです、実在してるってこともわかってなくて」
「そのちっちゃな島は鳥の特別保護地域になっててで専門家の人、許可証を持ってる人しか上陸できないんだよ、そうか特別その島のことを言ってるわけじゃないんだね」

確かいつだったかラースが教えてくれたんだっけ。
「小さな草の島」というニュアンスをデンマーク語で表すと?
Holmenはよく地名の最後にくっついて島を表す言葉
「græsholmen って言えば小さな島をイメージできるかも」
その時に「でも実際にある島だよほら、」
とGoogleマップで写真も見せてくれたことを今になって急に思い出すことができた。

いつの間にかその単語はわたしの中で空想への入り口のようなものとなって、人の足音のしない草の世界、
地面近くから覗き見れば小さな草ばっかりでそこに棲む生き物たちの日々の暮らしがある、そんな世界

そして10分後には盛大にOpeningがはじまった。
ボンホルムのアーティストの人々美術館の人々文化関連の方たちが一堂に集まった日
同時開催で大きなギャラリー方で展示しているJuliさんとKlausさんの作品たち
とりわけKlausさんの絵がとても好ましかった
ボンホルム島の風景、霧の朝、風の日、すーっと向こうまで見渡せる景色
小さめの葉書2枚並べたくらいの決して大きくない画の前に立つと観る人が自分自身の内側の静寂へと向かっていけるような
そんな感覚になれる絵だった。ボンホルム在住の画家。70代とみられる、絵のままのように柔らかに微笑む人。
奇抜でなく何を狙ってなく、心惹かれる景に自分の内側への旅を載せて描いてるような。観るものも心地よく、何処かで感じた何かを思い出せるような絵だった

svanekegaardenの代表のvibekeのスピーチとアーティストの紹介も終わってすこしほっとして見渡したら
あちこちに知ってる方々、友人たちがきてくれてることに気がつく。Annesofieも来てくれてる。
緊張して一番ほっとした日

夕方すぐ隣のartboxに立ち寄る
ここ数日のわたしのフレーミングの作業場となっていた場所
ギャラリー兼画材兼額装専門店。
何より今回の展示会の追い込み時期
助っ人となってくれたMayaにお礼が言いたかった

この展示が始まる前の1週間の間2人の女性と出会えたこと、すーっと風のように現れてヒョイっと風に乗せてくれた、そんな気がする。
お留守番をしていた家の持ち主 画家のAnnesofie
Artboxの額装アーティスト Maya
2人の女性に驚くほどに助けられ理解しあえたこと、そして豊かなバックグラウンドを持つ同年代の彼女たちから遮るものがないくらい素のままに影響を受けられたことを本当に嬉しく思えた

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賑やかな世界からバスに乗って家に戻るÅløsvej
草の景色
静寂の匂い

 


 

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