2018/5/22
ひんやりした空気の中で
草の穂が朝露の粒をつけたまま
風に揺らいでる朝
今年初めてのホソミイトトンボに出会った
青い細身の身体に 赤道色の翅
ふ〜らふ〜らと
草の穂の合間を渡ってゆく
嬉しいな、青い妖精さん
いい兆し。
庭はナガミヒナゲシたちが咲いています
まだ山の冷気が漂っている朝の6時
みなさん帽子を頭に載せてらっしゃる
蕾の殻
やがてぽとっと落として
花弁がふ〜っと ひらく
そんな微かな気配があちこちで
毎年必ず描いているのに
また一年ぶりに向き合ってみると
あ、わたし、思い込みで描いていたなぁと気がつく
記憶は曖昧なの
今朝のこの人の帽子のかぶり方
今日はもう散るだけの人の最後の一枚の花弁
一つずつ見る
見えないものをも、いつかは描きたいはずなの、だけれど
こうやって純粋に草を写し取る
時間は心底楽しい