barbaraのアトリエ

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2018-7-20

「最終日の後うちに泊まっていいのよ 搬出は次の朝でいいんだから」

とバーバラが言ってくれたから
最終日をいつになく心穏やかに過ごせたのだと思う
いつもなら18時終了とともに 絵を受取りに来る方も駆け込みのお客様もいらしたり
次の人の展示も控えているから慌ててひとりで片付け掃除して
誰かに頼んで車で迎えに来てもらったり、、、と 気合で乗り切るような日となるはずだったのが
その日はなんとバーバラが招待してくれた。
歩いて5分もかからないところにあるバーバラの家へ noirの皆さんと一緒に向かった

彼女の家を訪ねるのは2回目、あれはもう6年くらい前になるかしら
huz16(昨年まで毎年開催していたギャラリー)の主メンバーだったbarbaraのところへ
作品ファイルを見てもらいに伺った
何やら確かランチもご馳走してもらったけど
きっとすごーく緊張していたから何にも覚えていなくて
ただ、お土産に渡した日本茶を見て
「私全く飲めないの、だけど娘が大好きだから、、嬉しいわ」
と少し凄みのあるBarbaraがにやっと笑ってたこと
「来年是非、展示お願いね」という言葉
それだけしか記憶に浮かんでこない
でも初めての展示の時は素敵なオープニングを開いてくれたり
様々なアーティストに引き合わせてくれたり、いつも応援してくれる
彼女はイギリス人で
デンマークのボンホルムに移り住んでもう30年以上経つらしい
とにかく北の寒い景色、ペインズグレイの世界を愛する人
「もう今年は だめ、太陽が光りすぎていて
スコットランドに秋に行くの それが待ち遠しいわ。」と

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アトリエには北の海の景色のスケッチとお孫さんのドローイングがあちこちに

その夜はそのまま同じくEngholms Brændpunktの新しいメンバーでもあるIngaの海辺まで
歩いて夕食をみんなでいただく。
食後は ざ、夏のデンマークデザート ”Rødgrød med fløde” 赤いベリーのポリッジクリーム添え
今が溢れるほど取れるribsレッドカランツ sølbære カシス hindbære ラズベリーなどなどを煮てとろみをつけたものに
泡だてないフレッシュな甘くない生クリームをかけていただく
これはとっても美味しい、だけでなくって
デンマーク語の発音の難しさを口と舌を持って試されるフレーズでもあるのです。
凛ちゃん さすが耳がいいのかな。

その夜はバーバラも私も長い1日の後
バッタンキューで寝てしまったけど
朝食はゆっくりと、来年の楽しみな企画の話をしたり
「いつか一緒に展示ができるかしらね、」と
寒さと静けさの中にある美しさと寂しさみたいな
彼女のペインズグレイの世界がとても好き

Posted in デンマーク便り
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