馬との夕べ

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2018/8/15

Britta&Christianとアイスランド馬のお宅に招かれたのは先週の土曜日
「はい、いいかねー」先ずは馬たちの奏でる音を聴きながら乾杯しよう、、、と
庭を横切って勇み足でChristian が案内してくれる。
馬たちと一緒に乾杯をするのは昨年冬以来、ここは特別な場所
あのおだやかな草を喰む音
こんな感じ、といくつかの言葉で記憶に留めてたと思っていたけれど
本物の音色は全く違っていたのでした。
ふーーっとお腹の底や隙間にも響き渡る優しい
干し草を食べてるだけなのに重層的な連続音
水(唾液)にこだまするよう。

シャンペンで乾杯して、しーっと皆で耳を澄ませる、いつものように。

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ダイニングに戻るとテーブルにはそれぞれの名前のカードが置いてあって、これはもちろんChristianの絵。
私の席はTiames 、(クリスチャンだけがtilamisu-と呼ぶ。
クリスマスに大きなティラミスを作ったからでkazuyo の発音より覚えやすいんだ、とか)
なんとも自然に 「あのさー、tilamisuー、僕思うんだけど君のドローイングの線はとっても日本的だと思うんだよね」
みんな笑ってる、でも真似する人はきっといない。
クリスチャンは絵を描き、ミニチュアの家具などや木のオブジェなどを創るアーティスト。
ずっとコペンハーゲンでプロの写真家として仕事をして来て、デザインミュージアム勤務時代に一緒にだったBrittaと出会い、
やがて北のtverstedに移り住んで来た。馬と一緒に生きることが少女の頃からの夢だったBritta、
だからここは彼女の夢が叶った場所。今では8頭のアイスランド馬と生活している。
彼女の作る料理がいつも、美味しい、感激する。
小さなことだけど、スパイスやハーブ、野菜とフルーツとナッツの取り合わせ、どこか自由でオリジナルだから
(isager姉妹の彼女のランチはいつもライ麦パンにハムやチーズを乗せただけのシンプルなもので、
ささっと食べ終わってハイ仕事!みたいに潔い、から?こんなにお料理好きだとは思いがけなかったのでした)
バターナッツとアーモンドと各種スパイスのオーブン焼き、鹿肉の煮込みリンゴンベリー添え、などなど3メートルくらいある大きなテーブルはお料理でいっぱいに。
もてなす気持ちと喜びがグラスの並びに、キャンドルにあちこちから伝わってくる。

精いっぱい真剣に、ジョークと笑いたっぷりでキッチンに立つ二人。
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ドイツ人のSiekeファミリーと一緒だったから、テーブルのあちらはドイツ語で
こちら側は英語とデンマーク語で。時々橋が渡って、話が繋がるというふうに。
ドイツ人のお父さんが デンマークの国民が幸せだって言われているけど、どう思う?と尋ねたことから
世界的に認知されているデンマーク語”hygge”ヒュッゲについて、、、、、
幸せだっていう感覚はどこからくるかわからないけれど、少なくともデンマーク人はhyggeすることを
いつも心を留めていて、今この場に共にいる人々との(誰もいなかったら自分自身との)心地よい時間を大切にすること
それを確保しようと努めている(hygge hyggeしなくちゃ!と半ば自笑気味にも)その気持ちを社会が皆と共有できているのでは、と
なんとなくうんうん、と皆が頷く。「問題は山積みだけどね。。。。どこの社会も」
「ほら、今、私たちはhyggeな夜だったでしょう!」というふうに

 

 

 

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