Friends in Bornholm

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2018/9/8

Bornholmでの日々vol.2
たくさん話したいことがあった
もちろん制作のこと
日々のこと
展示会のこと
どう生きていくか
食のこと
パートナーのこと
家族のこと
ボンホルムにいてくれる同世代の友人たちと
過ごした時間で力をもらった気がする

アカデミーを出身のアナソフィの自覚と客観的に作品を位置づける力、と取り組むエネルギー
例えばここに(公共の場所)自分の作品が必要ではないか、合うのではないか?と思った瞬間から、そこへ向けて動く行動力とか、プレゼンテーションをして財団から理解を得るという方法
自分のスタイルとも方向性もきっと全く違うのだけれども、そこには真摯な想いが深くあって、ハッとさせられる
例えばギャラリーを選ぶ基準だったり、日々制作に追われているからこそ、の自分なりのルール
私はこう思うの、を自覚してはっきりいう力。
カオリさんのこだわりの食卓も
“好き”に対する敏感さを維持すること
アイデアとギリギリまで戯れるシャーロッテ

そしてもう一人、逢いたかった人に
ボンホルム島を出発する前の30分ほどだったけど
「ほら、フェリー乗る前に行ってみる?9:30頃開けてくれるか聞いてみる!」と即決のアナソフィの計らいで彼女のギャラリーを訪ねることができた

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彼女は絵本挿絵画家、AnneMagrethe、数々の絵本を出版している
ロンネの教会の裏にオープンした自身のアトリエを訪ねた
スペースの半分がギャラリーに、絵本に登場した作品が壁一面に額装してある。彼女独特のドリームワールド。色使い

アルツハイマーになってしまったおじいさんと孫娘のお話。大抵ね、私が担当する絵本のストーリーはちょっと暗くて悲しくて重いテーマなの、と笑う彼女。でもそこに彼女のもつ夢見る世界が柔らかくセンスある色彩とタッチで描かれて、絵本は音符を持ったみたいに動き出す。

「ここに展示してるのは全部印刷したものを額装してるの
原画は手放したくないし、それにすごく高価になってしまうから、」
ちょうど机の上には次の新しい絵本の原画が散らばっていて、私たちはそっちにすっかり惹きつけられた。
原画の持つ温度、存在感、紙と色の肌質、、やっぱり人は原画を観たい、のではないか、イラストレーターと画家の絵や印刷物に対する考え方捉え方。3人それぞれの立ち位置からそんな話がテーマになって。

もちろん30分は短すぎたけど、とてもhyggeで満ち足りた時間だった。

 

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前日に版画工房からちょっと抜けて訪れたSvanekeのマーケット大好きなSueのワゴンも出ていて彼女の額縁と草花で編んだ花輪を手に入れて、12月までこの街のマーケットは毎週土曜日にあるのですって。「クリスマスの飾りが最後の大仕事ね、でもそのあとは時間がたっぷりあるから、いつでも遊びに来て、庭には花は咲いてないけわ、ね」

友人たちが勧めてくれた、ここで展示できたらいいなぁ、と思える素敵なギャラリーも見学することができた。

さよならボンホルム島、またね

Posted in デンマーク便り, 日々のこと daily note
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