2019-1-28
ルーマニアで出会った人たち
現地の人々の暮らしに触れる機会はそう多くはなかったのだけどその中でも
いくつかの心に残る体験もできた
「今日の予定を話すとね、まず、僕らの幼稚園を見に行こう。
それから午後からは Romikaの家に招待されているから 頼むよ 」
と朝のミーティングでoleがそう言ったのはルーマニア滞在残り二日となった日のこと
粉雪が音もなく落ちてくる寒い日、車に乗って幼稚園はすぐ隣の村にあった
ロマの人々の村、のロマの子供達の幼稚園
幼子たちの視線 緊張した面持ちの瞳が迎えてくれた
先生は3人、
「風邪ひきさんが大きくて 今日はこれだけなの。」
「明日のルーマニアの独立記念日について 勉強しているところよ。」
と若い先生が説明してくれる
突然訪れた見知らぬ客に、目を伏せる子 キラキラ輝く子 への字の子 ちょっと怯えてる子
興味津々の子 それでも色鉛筆とノートを差し出せば
少しずつ笑顔が浮かび上がって来て
みんな絵を描くのは大好き
午後はRomikaの家へ
街を抜けて山を越えて、30分ほど走ったところに
牛とターキーと鶏と豚と
蜜蜂と果樹園と
手作りワインと
チーズを作る奥さんのMariの笑顔
納屋はまるで100年も前から続いてそうな雰囲気なのに
「弟と一緒に建てた」家は超モダンで インテリアも北欧風
そしてここにもイコンの絵が
色々がただ思いがけなくて
自家製りんごジュースとワインと
クリスマスの時に食べるという特別なお菓子をいただく
クルミとココアとシナモンシュガーをマーブルに織り込んだデニッシュのようなパン
弟家族も、奥さんのお姉さん家族も ご両親も
みんなすぐ近くに家を構えていて、
「これがルーマニアの田舎の普通の村の暮らしだよ。
週末はみんなの家族が集まるんだ」
