肩甲骨

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ああ、いま時間が止まったらなぁ
そう何度も思った
桜の季節
芽吹き
4月にしか逢えない景
涙が溢れるのはそういう瞬間
たっぷりの湖水
波紋には
無数の瞬間がまだ漂っていて
水鳥がそれを割って進む

八ヶ岳に戻って
まだ桜が咲いてくれてる

”肩甲骨の辺りから
ふんわり
羽が生えているの
想像してみて
思いきって飛んでみないと
自分に羽があることに
気がつかないの”

詩画集の冒頭に添えた文章について
何人かに尋ねられた これは?と。
贈ってくれた友人にもう一度聞いてみる
だれかの詩の一部だったかしら、、、
どうだったっけ、なんだったっけ、確かfaxに書いてくれたような、と2人して首を傾げながら
記憶を辿ってようやく彼女が
そうそう、と思い出してくれた
「肩甲骨は翼の名残り」デイヴィッドアーモンド よ。
でもその小説を読んだのだっけ
借りたのだっけ
その中の一節なのだっけ
思い出せない、
手書きのノートに残されていた文章は
そういう記憶がいくつか混ざりあったもの

だからもう一度読んでみようと思う
原題は
“ Skellig“by David Almond

ちなみに肩甲骨はscapula
語源
“scapulaは「背なか」を意味していた。17世紀にフランスの解剖学者リオランJ.Riolanがギリシャ語のSkaptein(掘る)に由来するscapulaを肩甲骨に初めて採用したという。この骨の形がシャベルに似ているからである。日本では肩甲骨のことを俗に「貝がらほね」という”

「君は何で飛べますか」と聞かれたら
シャベルよりも貝殻よりも
「翼の名ごり」の方が飛べそうだ、、、

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