urtelykke

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2020/1/20

1月の雪を何度見ただろう
一面に白くなった日も翌朝のお日様には
するりととろけてしまう
そんな雪が降るまえの日に届いた
遠い北の国からの贈り物
包みを開くと
ああ、彼女の色合いだなぁと嬉しくなる

Urtelykke
美しい布張りの本は
30種のハーブについて
urtelykke とはなんともデンマークらしい言葉で
urte は herb
lykke は happiness
それをつなげてurtelykke

おそらく著者の作った言葉なのだけれど2つの単語をつなげて一つにしてしまうことが、デンマーク語ではとてもよくあること) 日本語だったら草幸 ? 草喜 、草福かしら、、、

「私が自然に興味を持ったきっかけは 母方の祖父でした
おじいさんと一緒によく出かけたものでした。森を、庭を小道を おじいさんは口笛を吹きながら
歩きながら草花の名前を一つ残らず私に教えてくれたのです、そのことを今でもはっきり覚えています
おじいさんは鳥の声を聞いただけでなんの鳥かも わかったのです。」
そうはじまるまえがきを読んだだけで ぐっと惹きつけられた。
やがておじいさんは亡くなってしまって、その後母が祖父の大事にしていた草花の図鑑を私の誕生日に贈ってくれました。
母がその時私にページに日付と名前が書くようにいったことも覚えています
その本Lademanns Farve Flora、それ以来ずっと私のそばにあります。」と

その同じ本がちょうどいま机の上に広げている本(蚤の市で買った草花図鑑)と同じだったから
ますます、うれしくなる

30種のハーブについて 説明と使い方について
これもある種のハーブの図鑑といっていい。
でも添えられた彼女のその草との小さなエピソードがぐんと森を深くしていて
草の名の響きが
その時一緒に摘んでいた誰かや、空や、景色をすっと引き寄せてくれる

 

一緒に入っていた手編みの帽子は春の草いろ
「草木で糸を染めてみたい」、といってた彼女のことを思い出しながら
ありがとう
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Posted in 日々のこと daily note, 空詩土にっき
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