節分草

 

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2020/2/13

節分草

誕生日にセツブンソウの鉢植えが届いた
それは小指の爪ほどの小さな花
和紙のような透けた花弁の中は
淡紫色と 伊予柑色の艶めいた雄しべ

キンポウゲ科 eranthis pinnatifid
節分の頃に咲くからセツブンソウ、その名の通り日本の固定種だとか、
“ 球状の塊茎が一個地中にあり、その頂から茎葉が伸び、下から髭根がでる
茎は真っ直ぐにあるいはかたむいて伸び、草質は軟弱で高さは8~10cmくらい
根生葉は繊弱な長い柄、3つに深く裂け、、、、、、”

軟弱、繊弱、と牧野富太郎図鑑の説明にはなんども
弱々しさの形容詞が並んでいて、
葉っぱも茎もその通り、華奢な面持ちで
その叙述の通りなのだけれど
見た目が軟弱ということは
内なる気質が軟弱ということに等しくない
その証しみたいな花だなぁと思う
花の内側の紫と橙の色彩の組み合わせは、人を(蜂を?)惑わすような華やかさがあって
楚々としたアヅマイチゲやニリンソウより
意志の強さが彩度をあげているみたい

開花の時期は根を動かさない方が良い、
とのことだから
もうしばらく側にいてね、
春の大地へ着地するのは
もう少し待っててね
 

Posted in 日々のこと daily note, 空詩土にっき
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