オオマツヨイグサ

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2020-6-24

早朝の散歩道で 草っ原にひとつ
レモンイエローの花を見つけた
オオマツヨイグサ 会うのはなんだか久しぶりだ。

いそいでいそいで
しぼんじゃうわよ、

帰り道は早足になって、そのままアトリエの机へ

レモンイエローのカップみたいな花はもう
さっきまでの張りをなくし始めていて
はやくはやく、
そう焦らせられながら
ヒトデみたいな雌しべ
茎にびっしりついた紅色の点
蕾を包む 薄紅黄色のストライプ
描いているうちに彼女はしぼんでいきました

Morningsketchの絵をみたleneから
うちの庭でもちょうど咲いているよー、夜9時に花開くのよ、とメッセージが届く
デンマーク語の名前はKæmpenatlys 
”大きな(kæmpe) 夜の(nat)灯(lys)
そうだった、あっちにも咲いてたっけ

待宵草
夜の光
Evenig primrose
どれも この花が夜ひらくことを称した名前だ

’宵を待つ草’
日が暮れて夜が訪れることを、彼女は今か今かと待ってる
草の心持ちをそのまま名前にしたような、
’待宵草’という日本語名
デンマーク語のnatlysもEvening primroseの響きも幻想的なのだけれど
何かが違うのは
人(こちら)と草(あちら)の立ち位置が明確に分かれているところ、かな

natlys、の響きも幻想的だけれどね
星月夜を知ってる花
夜に誰かに出会えたかしら

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