バラの実とAnna Ancher

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2020/11/14

久しぶりのMorning sketch
野バラの大枝とシオデを見つけて
ほとんど背負うようにして連れて帰ってきたのが
一昨日のこと。
スッキリ片付けたはずのアトリエは
枯れ草、こぼれ実が、また溢れてます

バラの実の
光を浴びた赤、日陰の赤
赤い実が落とす影に見惚れて
それをただ追うようにスケッチしてみる
影も,1ミリ2ミリと、少しずつ紙の上を動いていく

一つひとつ、よおくバラの実を見つめて描いてると
よく見て描いた!、という気持ちになるのだけど(ほとんど錯覚のように)
こんな風に細部はあまりこだわらずに、勢いで姿を追いかけたものの方が
バラの実らしさが格段と浮き上がってる、から不思議です

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ここ数日ずっとこの絵を眺めてる
どうして好きなのかな、
デンマークの女性画家Anna Ancher
どうして好きなんだろう、、と
いつか原画に出逢えるかな

画集の一つ前のページには
同じモチーフをくりかえしくりかえし描いた絵が並んでいて
彼女が何度も違う光りをとらえようとした習作とともに

Anna Ancherは”Michael Ancher(夫)とともに、
デンマーク最北端の町スケーエン(Skagen)に集まった画家たち、
「スケーエン派」の代表的画家の一人”です
19世紀半ばまだ女性が芸術家として活躍することが極めて難しく稀だった時代に
skagenに行けばmuseumとAnchers Husを訪れて彼女の作品もなんども見ていたのだけれど
この絵は画集で初めて知ったのでした

それは美しい画集です
こんな色でこんな大きさでスケッチ画集が出せたらいいなぁ陽だまりで過ごす時間もひさしぶり、、夏は悩ましかったアトリエに差し込む西日がこんなに温かくて
幸せをもらってます、それも15時まで、
暮れゆく山々の美しい姿に出会えるのは16時半の散歩です

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