週末のお休みに
カレンブリクセン美術館 Karen Brixen museumに出かけた
朝7時
自転車に乗ってスバンホルムを出発した。
朝の羊たちが木の周りにつどうのを横目で見ながら
カレンブリクセンはデンマークを代表する作家のひとり
映画「バベットの晩餐会」や「Out of Africa」の原作者といったら
ああ、とわかるかもしれない。
彼女がイサク・ディーネセンという男性名で
作品を英語で書いていたというのも興味をひくけれど
映画を入り口に原作を、それから「エーレンガード」という小作品を読んで
ますます好きな作家になった。
美術館はコペンハーゲンから少し北へ
Rungstedの森、14エーカーの敷地の一角にある。
森の入り口に足を踏み入れてすぐに
白と黒の木肌が迎えてくれた。
なんだかアフリカっぽい、と感じるのは気のせいかしら。
うっそうとした森。
ボンホルム島や広大な敷地のSvanholmのあとにきたら
どんなところも公園に感じられてしまいそうだけど
ここはちゃんと森だった。
それもどこか太古とつづいているような
鳥たちの声が野生だった
木の立ち姿にどこかの遠い大陸を感じさせた。
艶かしい木。
予想もつかないところから枝をはり
とんでもないほうへ幹をくねらせ
不思議な向きをしていた
「木」とただひとことでよべない
何百年生きてきた時間を
樹が身体で表現している ひとつひとつが生命のオブジェだった。
樹の前に立ち尽くすと、指折り数えるまでに背後にさささっと
ざざざっっああと音が動きはじめた
風は大樹の周りで気持ち良さそうにして
頭上で鳥同士が真剣に争う音がして
やがて3匹のリスが幹のまわりを追いかけまわしはじめた。
。
カレンはこの地で生まれこの家で幼少を過ごしたという。
教養ある良家に育ち 美術や学問の才能にも恵まれた娘時代
28歳でアフリカのコーヒー農場という大事業へ飛び出した30代
病を煩い45歳でデンマークへ帰国してからは
このRungstedの森の故郷の家に戻って
執筆生活と庭と花に身をつくす日々だったという。
往年のカレンブリクセンの写真の前で
怪訝ソウに興味津々にこちらをみつめてた女の子。
古い家具や乾いた暖炉に
すべての時間が眠ったままの部屋のなかで
庭から摘んで見事に生けられていた花たちが
(彼女は庭の花を生けることを生前欠かさなかったらしい)
静かに
精気をふりまいていた。
別部屋の企画展では
アフリカ農場時代に兄や母、愛するデニスとかわした手紙を読むことができた。
強い意志と孤独,そして深い深い物語の森を抱くストーリーテラー。

’You think you know what the journey can offer ,
but that is precisely what you don’t know,
and I often think then, that something new at most ,anything at all , is inestimate’
わたしはこう受け止めました。
「旅が何をもたらしてくれるのか、あなたはわかっているとおもうかもしれないが
それは貴方の知らないところであり
多くとも何か新しいものである、
そして全くあなたが予想できないなにかなのだということ。」








