夏はもうどこかへ流れていってしまったよう
8月の終わりには秋風がふく と
おもってたけれど
こんなに雨が降っては
秋風は木陰にひっそり
隠れてるしかないのだろうね
雨粒が川になって
どんぶらこ、夏の気分を連れ去った
コペンハーゲンの空港で
ハガキをポストに入れ忘れていたことに
はっと気がついて
搭乗ゲートのカウンターの女性に託した。
「切手貼ってあるのね、いいわ、出しておいて上げる」
子供みたいなお願いを 快く笑顔でこたえてくれた
搭乗10分前のこと。
あれから
2通のうち一通が友人の家に届いた。
と知らせがあった。
「ちゃんと出してくれたんだ!」と少し感動してたら
「住所が長坂町までしか書いてなかったよ!」
と友人がいう。
ええ?あ?そうだった、フェリーのなかで書いていてひどく揺れるから
住所はあとで書こうとおもって わすれたのだ
「すごい、いろんな人の好意で届いた手紙だね、奇跡みたい」
と喜ぶ。
もう一通は届いていない。
多分住所が足りなかったのだと想う。
首をきりんみたいにながくして待ってただろう、甥っ子たち
ごめんね。
海を越えたはずなのに、
届かなかった手紙






