在り処 本橋成一写真展

IMG_3079.JPG  霧と雨と風の道を抜けて静岡へ

クレマチスの丘にあるIZU PHOTO MUSEUMで

本橋成一さんの写真展「在り処」をみてきました

厳しい環境を生きる人々がいる

そこを在り処として 潔く 慈しみ 愛する人間の姿と表情が

力強くて優しくて素のままで こちらに迫ってくる

人間らしく野太く生きている人々に出会って

居心地がよくて通い続けて撮ってきた という本橋さん

白と黒の美しいコントラスト

「ナージャの村」の写真たちが心に響きました。

ある日の食卓、野原でのピクニック

豚と一緒に並ぶお母さん、

ここへまた戻ってきたくなる写真でした。

IMG_3085.JPGアレクセイの泉、ナージャの村、バオバブのなる木

今月は本橋film 月間になりそう。

 

 

 

本橋成一さん×関野吉晴さんの在処をめぐるトークイベントから

面白かったのは

関野さんが南米で出逢った現地民族の話。

かれらには世界地図とか外の世界とか、

そういう概念が全くないという

彼らの暮らしにとって その集落にながれる豊かな「川」がすべてであり

そしてすべてのことは その川を基準に考えられている

君はどこから来たんだ?ではなくて

「君はどこの川からきた?」とたずねられたという

だから「多摩川からきたんだ、ってこたえたんだ」と関野さん。

それから 「どのくらいかかってきたんだ?」ときかれたけれど

彼らの数え方の概念は 1ひとつ、2ふたつ、3みっつ

そのあとは「たくさん」という言葉しかないから 5も10も100もみんな、「たくさん」

はるばる遠いところから

10日かかってきた、と伝えるのに

関野さんは月の満ち欠けを示したそう。

「新月からだいたい半月になるくらい、の時間がかかったんだ」

そう聴いて彼らは

「なんだ、○○川とおなじくらいのところだな」といったそう。

みんな当たり前に世界のことを知っているとおもっているけど

自らの感覚と尺度で本当に知っているということは

少し違うのかもしれないなぁ、と。

 

グレートジャーニーを続けてきた関野さんが最近想うのは

人類が旅をしてきた、のではなくて

弱い者たちがその住み処を追われて

移民として次の地へ フロンティアへと押し出されていったのではないか。

現代のグレートジャーニーの最前線は

シリアの難民たちがドイツへ向かっている

そこで起きていることではないか、というお話。

 

心に残るいい一日でした。

もう一度見に行こうとおもう。

3月には同じクレマチスの丘にあるビュッフェ美術館にてクートラス展がはじまるし

ヴァンジ彫刻庭園美術館も、、、、NOHARABOOKSも

あの日は霧で真っ白だったクレマチスの丘も歩いてみたい。、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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