2016-3-19
一羽の小鳥が生まれた日
紫色のクロッカスがしゅっぽしゅぽ咲いて
てんとう虫と蟻さんが
オオイヌノフグリの島を東へ西へ行き交う
温かな3月の土曜日
生まれる前から飛ぶことを
あんなに夢をみていたのに
ペングィンのような羽根は重くて
(おまけに木ですし)
窓の向こうで仲間たちがこちらからあちらの枝へ
朗らかに羽ばたく音を
じっと耳を澄まして聴いている
寂しくない
不条理で穏やかな日
ジイジの新作の鳥です。
’ずれはすっかりわかっているという感情と、それにもかかわらず完全に分かっていなかったという感情とから生まれる
ずれの奥深くに隠された、とらえがたく、読みとりがたい秘密、それはおそらく美的な次元に属している’


