2016/7/30
いつも借りている版画工房Tryk2のギャラリーで制作中のアーティスト
Sandra Blichertの展示 “Forviklinger”
版画とオブジェとインスタレーション
彼女の感性がいろんな媒体で表現されてる
ひさしぶりにぞくぞく鳥肌が立つような感覚
小さな版画は収集物と記憶のシリーズになっていて
実物の乾いたトンボや 鳥の形に見える流木や、石や草たちも
三角屋根のガラスケースのなかに静座している
これは?と指差すと彼女はふわっと笑って目を輝かせて 「これはね いとこがくれた石
黒くて心臓みたいな形、完璧に美しい石ね、それをヘルシンキに住んでいた部屋でなくしちゃったの
何年かあとに訪ねたらそこの住人の人がみつけてとっておいてくれてなんと
わたしのもとにもどってきたのよ。cousin’s stone」
「ほら、これはもともと石をドローイングしたの それなのにアシカにみえるでしょ。
この版画は私のお気に入りのひとつよ。」
此処のギャラリーはお客さんが多いとはいえない場所なのだけれど
「まぁまぁね。地元の人がこんなとこあるのねって来てくれたり,それって素敵じゃない
私すっかり満足しているの、この展示ができたことに。毎日制作しながらもやるだけのことやって
このプロジェクトの第一章が完成したし、いいものができたとおもってる」
2014年から始めたというこの収集物とその記憶と物語のシリーズ,
「手製本もつくってるとこよ」と制作中の工房もみせてくれて、
まぁ、その美しくも驚異的な制作風景。
あちこちに収集物の石やら勢いのあるドローイングが処狭しと壁に貼られていて
「秋からフィンランドの版画工房にいくの、そこでまたこのプロジェクトの続きをするのよ。」
あふれでる感性と制作意欲とpassionが清々しくて
I’m quite satisfied .何度もこの言葉が彼女の口から発せられた。
作品ももちろんだけれど、
表現することに向き合って愉しく全精力捧げてる彼女の姿がとてもとても心に響きました。
この記憶心にとめておきたいから、ひとつ彼女の版画をえらびました。帰ったらアトリエのあの場所に。
forvikilingerは英語でentanglement 絡みとられたもの、,というニュアンスかなぁ。



