届かなかった手紙

P1016847-e1440859679114 雨音の夜

夏はもうどこかへ流れていってしまったよう
8月の終わりには秋風がふく と
おもってたけれど
こんなに雨が降っては
秋風は木陰にひっそり
隠れてるしかないのだろうね
雨粒が川になって
どんぶらこ、夏の気分を連れ去った

 

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コペンハーゲンの空港で
ハガキをポストに入れ忘れていたことに
はっと気がついて
搭乗ゲートのカウンターの女性に託した。
「切手貼ってあるのね、いいわ、出しておいて上げる」
子供みたいなお願いを 快く笑顔でこたえてくれた
搭乗10分前のこと。

あれから
2通のうち一通が友人の家に届いた。
と知らせがあった。
「ちゃんと出してくれたんだ!」と少し感動してたら
「住所が長坂町までしか書いてなかったよ!」
と友人がいう。
ええ?あ?そうだった、フェリーのなかで書いていてひどく揺れるから
住所はあとで書こうとおもって わすれたのだ
「すごい、いろんな人の好意で届いた手紙だね、奇跡みたい」
と喜ぶ。

もう一通は届いていない。
多分住所が足りなかったのだと想う。
首をきりんみたいにながくして待ってただろう、甥っ子たち
ごめんね。
海を越えたはずなのに、
届かなかった手紙

 

 

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