かぜとくさのくに

2016/8/8

Tversted

此処の場所がとても好きになりました。
夜遅くについた翌日、
「買い物に行くからついでに一緒に町をみにいく?」見上げるほど背の高いSørenが 車で案内してくれた
となり町のBinslevのホームセンターみたいなところ、電車で降りたSindalの町
彼は地元ッ子らしくどこのお店に行っても「Hej!’」と声をかけられて「これだからやなんだよね、みんな知ってるから」といいながらも
「ここはおばあちゃんち、ここがいとこのアイスクリーム屋」と嬉しそうに育ったTverstedの町を案内してくれた。「ジョギングするなら、あそこを曲がった道が最高だよ、2キロくらいいいコース」

あの日にそうやってだいぶ町の地理感覚を得られたので
初日が終わってくたくただったけど、ひとりで歩いてみようとおもった。
町を抜けて林を抜けたらたどり着いた草の景色
鳥肌の立つ感覚。

自分は草を描きたいんだ、とはっきりおもったのがこの春のこと、
そうしてここに導かれてきたのかしら
シルバーの草色、前の年の枯れた草の穂、ピンク色の草、草色って、こんなにあるのだということ
七変化する草の動き、風の創る景色。

凄まじい風のなか,誰も歩いていない草のなかでばかみたいになんども佇んで
草の写真ばかりとった。
昨日のことも一分前の気持ちもすっかり飛ばされてしまうくらいのゴーゴー吹き荒れる風。
ちっとも寒くなくて、草のひとつひとつのラインが際立っている
ここに生まれ育った人は糸の世界のようだおもった。
岩とか海とか、コンクリートとかそういうべたっとした面の世界ではなくて
すべてが細い草の一本一本からなりたっていて糸のように様々な色合いで景色が創られている
それは風と光に寄って無限に姿を変えていく。

IMG_5086.JPG

 

それから最後の丘を登ったら土は砂に変わって海にでた。
広大な砂浜には車が走っている。

砂浜の表面は火星かどこかの惑星みたい。
小さな石が風に吹き付けられて
ジュエリーみたいにひとつひとつが砂の上に浮き上がって展示されているみたい。
海藻が砂に埋もれて象形文字を描く

出逢ったことの無い景色、造形、現象。あまりにもインパクトが強すぎて
展示会の初日だったことなんてすっかり忘れた夜でした。

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