That is my name

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2021/1/31
ねぇ春はどこから来るの?
小さい頃の甥っ子がこう聞いてきたとする
凍った土がぐちょぐちょと溶けてる日は
ほらね 春は土の下から
もくっと湧き上がってくるの、と言う

16時になってもお日様が眩しい日には
もうすこししたら春がきっと空から降り注いでくるの、と言う

どこからなのかわからないけど
全方向からこっちへ向かってくる春
まだまだだけどね
I’m on the way
球根の芽も木々の芽も、君もカエルも
待ってる人がたくさんいます

1月の終わりは凍える日と緩い日が交互にやってきた
土は凍りつき白雪の世界に
身体はぎゅっとしまり
雪にならない雨の日が来て
次にぽかぽかの日差しに大地も肌も緩む
なんだかこの揺られている感じは3月の早春の頃みたいだ、
だからかな
春の気配がいつもより近くにあるような気分がしてくる
そして今朝はまた白雪の世界 北風ビュービューでもアトリエは春想い進行中です

“Or you walked someplace. There were flowers all around.
That is my name.
Perhaps you stared into a river. There as something near you who loved you. They were about to touch you. You could feel this before it happened. Then it happened.
That is my name.” in Watermelon Sugar by Richard brautigan

ラジオで紹介されていたことがきっかけで手に取った本 リチャードブローティガン著 「西瓜糖の日々」
を読んでいたら
この一節の、この存在は春みたいだ、と思った。触れられる前に もうその感じがわかる、春
皆に愛されている春。

”それともあなたはどこかまで歩いて行ったのだったか、花がいちめんに咲いていた
それが私の名前だ。 あるいはあなたは覗き込むようにして川を見つめていたのかもしれない
あなたを愛してた誰かがすぐそばにいた。あなたに触れようとしていた。触れられる前にあなたにはもうその感じがわかった。
そしてそれからあなたに触れた。それが私の名前だ” 藤本和子訳

 

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Posted in 日々のこと daily note, 空詩土にっき
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