陶芸家の工房を訪ねる日。 寒さに負けず凍える風にも負けず いつも森を歩いてきた月曜日のNature Cultureのクラスで初めてindoorな訪問。
bornholm島にはどれだけの陶芸家が工房を構えて制作しているのだろう。
その陶芸家たちの中でも大ベテラン、昔はこのホイスコーレでも教えていたという女性陶芸家の工房を皆で訪ねた。
黄色い家。外壁にはおとぎ話の中に登場してきそうな不思議な大きな時計、 ANNE−MARIEと暖かみのあるアルファベットの文字。 入り口には陶欠で描かれた壁絵、そしてギャラリースペースには
力強くも、凛々しくて、そして柔らかな陶器の作品たち. ひとつふたつと吸い込まれるように作品に見とれていると、なんだかどこかで知っているような気がしてきた。そう、昨年の夏にこの島を訪れたとき、パンフレットに載っていた陶芸の写真に魅了された、その作品が彼女のものだったのだ。ああ!!あのとき工房を訪ねてみたくて、観光案内所のお兄さんにバスのルートを調べてもらったっけ。そして結局、、うまくたどり着くことができなかったのだ。
ここに来れたことに、そして彼女の作品にこんなにもたくさん出会えて、その前に自分がたてることに心は静かに震えながら、、、カタチと色と、おおらかなリズムのある柄パターンの美しさ、、それらすべての絶妙な調合を目に染みわたらせた。
この小柄なたくましそうな女性が彼女。この建物は昔、この島に鉄道が走っていたときの駅舎だったそうだ。そこを工房としてご主人と2人移り住み、実質彼女がほとんど一人で改装しながら、制作を続け暮らしてきたという。ほんとうにたくましい腕をしている。

扉の向こうへ進んでいく生徒たちについていくと、、、次の部屋はさらにアートに包まれている。絵や、織りの入った小さな額、窓辺のガラス、陶器やちいさな電車、オブジェたち。決して広くないスペースに小さなものたちがたくさん!居心地のよさそうに、美しいバランスで寄り添っている。
隣り合うものたちが、お互いにおしゃべりでもしているような不思議な作品たちの世界を感じた。そしてそのおくにはなんとリビングルーム。壁が埋まりそうなくらいに絵がかかっている。なのに心地よい。ここは彼女の自宅でもあったのだ。
窓辺の近くにはキッチンがある。でもいかにもキッチンですというのではなくて、 あ、もしかしてここはキッチンかも、、、、、と思ってよくよくみてみたらキッチンだった。というようなキッチンなのだ。

灯りも、壁の飾り方もまるでほかの部屋の続きのように 古めかしくすてきなものたちで埋まっているからだろうか。
彼女の暮らしが丸ごとつまっていて、
ちいさなシナモンの古い瓶にも、
乾いたローズマリーがさし込めれたマグカップに、 陶器の灯りに、 どれもがふんわりとほこりにつつまれているのだけど、思い出と心から愛してきた手あかみたいなのが感じられて、それがこちらの心まで伝わってきた。
そう思っているのは私だけではなくて、みんなこの狭いキッチンに寄せ集まって、でもなんだかさっと出て行きたくない気分になって小さなおしゃべりがそこここで始まっていた。何かを大切に心温めて生きてきた人の美しい暮らし。
