Days In Tversted

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2018/9/21

海と石と砂と空と
水温も
匂いも
風も
抱きしめられる感覚も
身体を通って心に浸透していくような
いろんな気持ちが生まれては消え
みんなと過ごしては
一人に戻り
いっぱい笑って過ごした
そんな日々でした
みんなありがとう

雨の八ヶ岳には
緑の匂いと虫の音が響いてます

刻々と時間は過ぎて
飛行機は空を超えて
もう着地してしまったけど
書ききれてないことたくさん
また振り返って綴ります

秋の入り口のこの季節までここに居られたこと

 

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カルメンとGood-bye Jens

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2018/9/16

Alpaca ladies

「来週あたり、生まれるんじゃないかな」
そう言われ続けてもう一ヶ月もたつかしら
Calmenのお腹には
赤ちゃんがいる、らしい

でもその日はいつもと様子が違った
Calmenがずっと座ってる
歩く姿もたいそう重そうに
何よりも餌の時間に
いつもはアルパカ三人娘たちが
すっかり餌場を独占しているのに
どうしたことだかその日は
お先にどうぞと

大人のCalmenに譲っていたから
日本へ発つ日まで後3日、もしかしたらそろそろ明日あたり?IMG_7006

 

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それはねJensとの子供のはずなんだって
Jensは黒いオスのアルパカ、ちょうど一年前の夏の終わりにtverstedskoleにやって来た
IsabelとCarmenとしばらくメスだけで暮らしてたところへ役目を果たすために
残念だったのはしばらたってもどちらとも仲良くしてる様子が見られなくて、
とうとうまた何処かへ貰われていくことになった
それがクリスマスの前々日くらいだったかな。
連れて行かれるそんなある日のJensをスケッチしてたから

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Good-bye Jensの版画が生まれたのでした
脚を突っ張って抵抗してた切ないJens
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Calmenが妊娠しているとしたら

それはJensとの赤ちゃんだろうから
そうしたら
切ない”Goodbye Jens” より”Good-Job Jens だね
まっくろなJensと白い優しいCalmenの間に
どんな子が生まれてくるのかな。

 

 

馬と草とクリスチャン

 

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2018/9/14

「明日馬たちと何をしたいか、考えておいて,
僕に言って。そうしたらできることはできるんだから、」

電話でクリスチャンがそう繰り返してた。
翌朝9:30に部屋をノックする音がして
ドアの外に満面の笑みのクリスチャンが迎えに着てくれる
「はい、さtilamisu-、今日は何をしたいか僕にリクエストすること決まった??」
まずは野原にいる馬たちを見てスケッチして
それからトレーニングしてるところを見て見たい
もしもまだ時間があれば馬たちと歩けたらいいなぁ〜と
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貸してくれたのは椅子付きの”絵描きリュック”と、乗馬用のごっついつなぎ
風が吹いても雨が吹き付けてもへっちゃらな。
「じゃね、ok? 僕は指輪を仕上げてるから、君はスケッチタイム」
広い広い野原に馬たちは散らばっていた

歩きながら草を食みながら ぽつんと一人
覚えていてくれたのか、どうかな
何頭かが次々近寄って来て鼻先をこちらに寄せてくる。あら、また来たのね、と。
NaturanとAsukaと、、、Gloaと

 

「午後はNaturanの調教してみよう。」
みんなこっち、おいで、とクリスチャンがあらわれてそういうと、馬たちが納屋の方向へ急に走り出した。

 

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急に強い風が吹いて
クリスチャンのグレイがかった立派な眉毛が 左側だけ上方に勢いよくカールして
似合いすぎるポンチョをまとって大股で馬たちを追って歩く姿も
なんだかゼウスだか アキュロスだか そんな風にみえてしまうくらい
馬と草とクリスチャンの景色
その日のトレーニングはNatturan
みんなから離れて連れ出されることに しばらく足を踏ん張って抵抗していたけど、
「ほら、どうした、今日はいいところをtilamisuに見せてあげよう、」
優しく、でも威厳たっぷりに言い聞かせる。
トレーニング用のリングに入ったクリスチャンとNatturan

そこからは静けさと緊張感と集中している二人だけの世界がはじまって私はリングの外に立ってながめる
クリスチャンの声とむちの持つ手の高さで 馬は動く
“dygtig,,oh dygtig”と一つの動作ごとに 褒める言葉をかけながら
(、、、、dygtig(デュクティ)は褒める時によく使われるデンマーク語cleverとかsmart!というニュアンスかなぁ)
それに応えるNaturanの穏やかな自信に満ちた瞳
心が繋がっているなぁ、見ててなんだか涙目になる
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大事なのは
「とってもよくできた時に、トレーニングを終えること」
あと少し、と思わないで
最高にいい出来をした時によくやったぞーと褒めて
それでその日はもうおしまい。そうするといい記憶といい気持ちだけが残るからね。

こうやって重いサドルを背中に載せることも
60キロの人間の重さを受け止めることも
彼らにはとっても厄介なこと、だからね、ちゃんと説明してあげること
突然横に立つ人間が思いも寄らない動作をすると
馬はとってもおどろくんだ
怖がらなくてもいい、ってことをまず教えてあげること

「とにかく馬のトレーニングはpatientでないと、できないなぁ」

ちょうどそのよいタイミングで雨が降り出して、その日の調教は終わりに。
満足そうなNaturanはしきりに顔を寄せてくる よくやったでしょう、と。

部屋に戻ってからは
さ、今度は僕の水彩、見てみる?と
しばらくクリスチャンの作品を見せてもらう
絵だけでなく、ミニチュアの家具も、本当のベッドも
シルバーの指輪も革細工も、馬の彫刻もなんでも手がける。
「これはおじいちゃんの影響かな、
僕が小さい頃、おじいちゃんと一緒でね、彼はなんでも創る人だったから」
ある日馬に乗る服が欲しい、って言ったらじゃぁ作ろうってことに、なったんだ。
おじいちゃんは洋裁なんかやったこともなかったのに、二人でせっせと
あれこれ頑張って作った。なんでもやれば作れるんだってニヤッと笑ってね。」

 

Japanese guest artists

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2018/9/12

日本からのゲストを迎える日
各お部屋に花生けを
総勢14名、うち10名のアーティストを迎えて
週末にヒナタノオト企画の展示会 japanske kunsthåndværkere i Tversted skole
”日本の工芸”が開かれました

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展示会は盛況に、エミさんの竹籠のデモンストレーション
加藤牧さん鹿の骨の精密な彫刻、、、シルクのテキスタイルなどなど
日本らしい色彩や緻密さ、にデンマークの人々は惹きつけられていました
TVNord のジャーナリストJesper が来てくれて取材もあり早速その晩に放映されました。
こちら。

https://www.tv2nord.dk/nyheder/10-09-2018/1930/japanere-vilde-med-tversted?autoplay=1#player
展示会と同時にMarianneとNelsが心を尽くしていたのは
地元のクラフト&アーティストとの交流を深めること。
Tversted skole 学校内の paper makingとLetterpress工房のSørenとLene夫妻 Bookbinding のJes
手つむぎと織のベンテBenthが 手を上げてくれて
工房に日本人の皆さんを迎えて 体験製作を。
翌日は近隣の琥珀のアーティスト、テキスタイル、そしてジュエリーとガラスの陶芸の工房も訪れ
盛りだくさんの日々。最終日はskagenの旅に

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もうとても気持ちいい水温とはいえないのに
海辺の朝浴に参加する人
日に日に皆がtverstedの日々を体いっぱいに
受けとめて心開いて愉しんでいる様子が伝わってきて
とても嬉しかった
それぞれユニークな作家さんたちと出逢えて
いっぱい笑って元気ももらったような、
ひとりここにいて制作したり滞在していることが
どこか何かの形で繋がっていく気がして嬉しかった

1日ギャラリー番をしてくれたニットデザイナーのAnnetteの言ってた言葉
“Japanske Umage”
Umage はデンマーク語の古くからある言い方で”extra effort “もうちょっとあと少しの努力、、、という意味だそう。

日本人の装いにも作品にも、extra effortを強く感じるのだって
「それが素晴らしいと思うの。私たちデンマーク人はちょっとラフすぎるから、、、」
でもね、でもね反対に
きっと日本人のみんなは(私も含めて)
ここで飾らないオープンなデンマークの人々の中で
tverstedの抜けるような海と空と草の景色の中で
たくさんの殻、柔らかにまとわりついてたもの
一枚ずつ脱いでいって
見えてきた世界に
ただただ圧倒されながら満たされているのだと思う

ちがうの文化の中で見えてくるものなのか
もしかしたらTverstedの特別な魅力なのか、な

 

記憶のとどめかた

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2018/9/12

美術館の旅の続き

コペンハーゲンは雨
国立美術館でほぼ1日を過ごした日
まだ足指の痛みを抱えたまま
ここでも指先に心が向く
Danh Vo ベトナムにルーツを持つアーティストの企画展
自らの生まれ、歩み、繋がりを何か大きな流れに位置つけて
一つ一つ掬い上げていくこと

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初めて見るPablo Picassoの水彩画”Embracing”

いつものVilhelm Hammarshojの部屋でも足先の描写に目が向かう

そのままその日は夜行バスでスウェーデンGoteborgに
初めてのkunstmuseetにてまた1日過ごす

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思いがけなく出会えたHelene schjerfbeckの小品
Chiharu shiotaのインスタレーション
張り巡らせた朱色糸は線描のよう
波のように
感情そのままのように
近づいて見ると白く見えたところにも一筋二筋の糸が通っている
幾何学的で神経網のよう
” I ll never wash off the memories that are absorbed into my skin”
渾身、そのもの
誰かが
”記憶なんて曖昧なもんさ
語るたびに反芻するたびに、
感情が入り込んで作りかえられていくんだ ”って

そうかもしれない、でも
その時感じた何かは
きっとそのまま身体のどこかに焼き付けられている、とも思う。
ある絵画の前に立ちすくんだ時の
あの感覚みたいに
言葉でも視覚でもきっと正確には思い出せないけど
あの何かは心の肌に残っているから
その時感じたことを
線や絵で、メロディに移しかえられたら、と思う

 

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地下のもう一つの企画展のテーマはアブストラクト abstract

The word ” abstract” comes from Latin abstracts( drawn away) ,In relation to the visual arts
abstract has essentially two meanings, the first means that the picture plane is emphasized. The second meaning refers rather to abstract in the sense of unworldly, which is not based on sensory perceptions of reality but on abstract forms and concepts”
ふむふむ
それでも 人の筆の残した質感、温度 揺らぎ むら が大いに響いてくる

 

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