朝と夕の海

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2017/8/17

Tversted 朝の海

朝8時の海辺集合が日課になってもう10日。どんなに荒波でも雨降りでも快晴でも。自転車で来るヒト浜辺まで車で乗り付けるヒト、、なんとなく皆揃うのを待っていそいそと海へ入って行く。今朝は久しぶりの快晴。といっても波は強く水は、、、冷たし。驚くほど遠浅だからずーっと歩いていけるのがいいところ(泳ぎに自信なくても)大海原を体験できる。

ささっと泳いで浜辺に上がって、着替える間も無く小さなグラスが配られる。ぶるっと震えながら(このまま温泉入りたいねと笑いながら)総勢12人手元にsnapsが注がれて

「良い1日を!God tirsdag! 」と乾杯。

「snaps 今日のは自家製Porse風味よ」とマリアンヌ

Porseとはヤマモモ科 日本では聞いたこともない名前だけどセイヨウヤチヤナギ

学名Myrica gal 英名Bog murtle 芳香のある葉がリキュールの香り付けに使われることでよく知られている北ヨーロッパに自生するブッシュ。

「ただし夏至の前に収穫しないとダメなのよ」

10日後ほどつけて風味をつけるのだって。すこし果実味があって辛口すっきり(アルコール高し)、空きっ腹の海上がりに、、クイっと飲むとお腹の底から温まる。もしかしたら風邪予防になってるのかも、、、。

「また来年夏に!」とはるばるオーストラリアへ帰るという彼女は元々この辺りが出身サマーハウスがあるから毎年Tverstedに夏を過ごしに来るとか。38年間客室乗務員を務めたらしく、朝にちょこっとお話するだけで元気もらえた。

毎日のことだからささっと解散、約30分ほどのなんともすがすがしい朝会。

いいお天気の日だあれもいなくなった海辺を自転車で走る。波打ちぎわに海藻がアルファベットみたいに。

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そして夜の海
石ころも人も皆独りが美しさに抱かれる時間
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Paper workshop

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2017/8/8

Paperworkshop

寝坊して海浴には参加できなかった翌日のこと
TverstedskoleのPaperワークショップに参加することができた
Barbara Bunkeさん
ストックホルムガムラスタンに紙の専門店を持っているペーパーアーティストhttp://www.studiobarbarabunke.se/
いくつかの本も出版されていて
活版印刷を教えてくれたLeneが
「8月のワークショップもおすすめよ、アイデアに繋がりそうだから参加できたらいいのにね」と彼女の本を2冊貸してくれました

LeneがstockholmのBarabaraのお店を訪ねたことがきっかけで今回の展示とワークショップが決まったのだとか。
ボンホルムからいつ戻れるかはっきりしていなかったから幸運にも飛び入り参加することができた。
何をするかもよく分からず画材がいろいろ並ぶテーブルに座る、久々の参加するワクワク感

まず紙を作る
もうランダムになんでもありでガッシュ、アクリル、ジェッソ、水彩、顔彩、スプレー、スタンプ、インク。
色入り乱れて皆が色で遊ぶ
ランチタイムを挟んでそこからぐいっと舵を切り
箱作り、ミリ単位の細かな作業へ、

机の上の画材は日本のものがいくつもあってボンドやノリ、顔彩も
Barabaraは2年前に来日してワークショップを開いたのだって。
さてさてふーはーため息デンマーク語バージョンが入り乱れながらも
みんな悪戦苦闘して5時間の末、完成に至る。

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Back home in Tversted

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2017/8/8

朝の5:30ボンホルム島のバス停を出発したのだから
指折り数えてみれば
13時間ただひたすらに

To the North

その旅の長さが大切さになったのは
一冊の短歌集がお供だったから
「すごく好きなの、この人の」と
麹ワークショップの帰りがけにKaoriさんがさし出してくれた笹井宏之歌集
その言葉の連なりにとっぷりと浸かって

“うつくしいみずのこぼれる左目と
遠くの森を見つめる右目”

“掘り下げてゆけばあなたは水脈で
私の庭へつながっていた”

水は心にこぼれて満たされて
バスがAalborg に着いた時そこに迎えにきてくれる人がいる嬉しさも波打つよう

IMG_1938IMG_1939草と風の国Tverstedにも雨がぽつぽつ
ただいまいつものおにぎり丘へ

「ここよ、あなたのアトリエ明日から使ってね」
とMarianneからTverstedskole の教室の一室の鍵を受け取る。みんながいるここに帰ってこれたことがただ嬉しい。

「朝8時に、砂浜集合だよ」
MarianneとNelsは何やら友人たちと朝の海浴に勤しんでいるらしく雨でももちろん、冷たいけど最高にリフレッシュ、らしく

「水温の問題じゃなくって、気持ちの持ちようっていうか決断だね」

まぁ起きれたら、ねということで

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HolkaHestenと麹Project

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2017/8/6
Holka hesten

この季節ボンホルム島では毎週末どこかのギャラリー、どこかの美術館で、オープニングが続く。昨日のsvanekegaardenで会った人々がほとんどみんな今日はGudhjemmuseum に集まっていた。

HolkaHestenと呼ばれるこのグループ展はボンホルムのアートシーンのトップ?と位置づけられている展示会のよう。メンバーとプラスその年のゲストアーチストに選ばれた合計21作家の作品が展示される

お留守番してた家のAnnesofie
大好きな陶芸家の友人Charlotteなど
若手群と
Bornholm Kunstmuseumで展示を見た憧れのIngeLiseWestmanや(デンマークを代表する作家でもある)Svanekegaardenで同時開催中のKlaus&Julie、、彼ら70代を超える重鎮まで
(各自がデンマーク、ヨーロッパ内外で活躍しているからここがLocalで繋がる一つの大事な場になっているよう)
今日は一堂に勢揃いしているのだ
当然のこと展示はとても見応えがあった。

ボンホルム在住のジュエリー作家Kaoriさんの形と質感

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各国で拾い集めたコレクションと磁器の作家Heidi

作品はもちろんだけどそれを取り巻く空気感をどういう風に、そこへどう浮かべてるのかそれぞれの試みに興味深く。

夕方はメンバーの皆でピザを食べるというのが恒例らしく、、、「いいのよー一緒に食べましょう」とAnnesofieたちの優しい誘いのままに一緒に過ごした夕べ。各自が自分で好きなものを買いに行き、誰からとなくワインを振る舞いみんなで皿を洗い椅子をかたずけ掃除をして帰る。フラットな学生のような関係性にすこし驚いた

また今年出会った人々と生まれてくるものたち

来年も来ないわけにはいかないの、、。

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次の日のこと
ジュエリー作家のKaoriさんのところで
念願の麹ワークショップ
去年から甘酒作り伝授のミッションがあり
ようやく実現叶った
日本から持ってきた乾燥麹と無農薬4分付きお米で

「おかゆを仕込んで混ぜるだけだから、、適当に、、なのよね」といつものゆるいレシピを実習する。
何よりその後の夕食Menuを

十割蕎麦
かおりさんの自家製凍り豆腐
ハンスの隠元塩麹蒸し
ナオのぬか漬け
白玉寒天きな粉

ここはデンマークボンホルム島
Perもみんなに合わせて食べてくれる

 

 

 

 

 

Græsholmen 草の島

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2017/8/5

Livet på Græsholmen
昨日は展示会のオープニングでした

“Har du være på græsholmen??”
オープニング直前の静けさの空間で
男性がこう聞いてきた
「ねぇきみはこの草の島ってところに行ったことあるの?」
タイトルにつけたgræsholmenのことについてだ
「Christiansø の近くにこの島があるって知ってる?」
とまた別の人にも聞かれた
「いいえ、行ったことないんです、実在してるってこともわかってなくて」
「そのちっちゃな島は鳥の特別保護地域になっててで専門家の人、許可証を持ってる人しか上陸できないんだよ、そうか特別その島のことを言ってるわけじゃないんだね」

確かいつだったかラースが教えてくれたんだっけ。
「小さな草の島」というニュアンスをデンマーク語で表すと?
Holmenはよく地名の最後にくっついて島を表す言葉
「græsholmen って言えば小さな島をイメージできるかも」
その時に「でも実際にある島だよほら、」
とGoogleマップで写真も見せてくれたことを今になって急に思い出すことができた。

いつの間にかその単語はわたしの中で空想への入り口のようなものとなって、人の足音のしない草の世界、
地面近くから覗き見れば小さな草ばっかりでそこに棲む生き物たちの日々の暮らしがある、そんな世界

そして10分後には盛大にOpeningがはじまった。
ボンホルムのアーティストの人々美術館の人々文化関連の方たちが一堂に集まった日
同時開催で大きなギャラリー方で展示しているJuliさんとKlausさんの作品たち
とりわけKlausさんの絵がとても好ましかった
ボンホルム島の風景、霧の朝、風の日、すーっと向こうまで見渡せる景色
小さめの葉書2枚並べたくらいの決して大きくない画の前に立つと観る人が自分自身の内側の静寂へと向かっていけるような
そんな感覚になれる絵だった。ボンホルム在住の画家。70代とみられる、絵のままのように柔らかに微笑む人。
奇抜でなく何を狙ってなく、心惹かれる景に自分の内側への旅を載せて描いてるような。観るものも心地よく、何処かで感じた何かを思い出せるような絵だった

svanekegaardenの代表のvibekeのスピーチとアーティストの紹介も終わってすこしほっとして見渡したら
あちこちに知ってる方々、友人たちがきてくれてることに気がつく。Annesofieも来てくれてる。
緊張して一番ほっとした日

夕方すぐ隣のartboxに立ち寄る
ここ数日のわたしのフレーミングの作業場となっていた場所
ギャラリー兼画材兼額装専門店。
何より今回の展示会の追い込み時期
助っ人となってくれたMayaにお礼が言いたかった

この展示が始まる前の1週間の間2人の女性と出会えたこと、すーっと風のように現れてヒョイっと風に乗せてくれた、そんな気がする。
お留守番をしていた家の持ち主 画家のAnnesofie
Artboxの額装アーティスト Maya
2人の女性に驚くほどに助けられ理解しあえたこと、そして豊かなバックグラウンドを持つ同年代の彼女たちから遮るものがないくらい素のままに影響を受けられたことを本当に嬉しく思えた

IMG_1825賑やかな世界からバスに乗って家に戻るÅløsvej
草の景色
静寂の匂い

 

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