2021年大晦日に

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2021/12/31

寒風吹き荒れる1日でした 凍える向かい風のなかを
ひとあし
ひとあし
ゆっくりだからこそ自らを感じられる そんな今年最後の散歩でした

風が一瞬雲を連れ去って
青空があらわれる
一羽のハクセキレイが
風の中どこからかやってきて ちょんちょん、と
ちいさな尾羽を振ってる

2021年
出逢えたひと
言葉を交わしたひと
いつも身近に居てくれるひと
遠くで見まもってくださる方
そして絵を見てくださった方々へ
心から感謝の気持ちでいっぱいです

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大晦日になる前に、アトリエのいつもの床掃除をしました
擦って擦ってとれる染みと
こびりついて染み込んでしまったものと
なかなかいい色合いに、じっと見とれてしまう
床を拭きながらその差異に不思議と心が向かう

ふきとれる染みは拭き取って すっきりとさせよう
染みついたものはそのままアトリエの一部になってゆく

心にも
いい染みがたくさんつきました
日々洗って透きとほるもの
染み付いたもの
そのどちらもが
愛しく命あって生じたこと
雲や風や
乾いた草の音
小鳥たちの声
心に映り込んだすべてのものたちへ
ありがとう

冬至

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2021/12/22

冬至の日

いちにちの
いちねんの
役目を終えて
太陽は西の山々の向こうへ沈んでいきました
それでもまだ澄んだ明るさが空に残っていて
光の余韻のなかを歩く
明朝のお日様を迎えたら
また一巡り

裸の木々のように
枝先に集う小鳥のように
冬の陽をいっぱいに浴びたい

 
たましい、霊性、命、信仰という言葉に触れた12月
京都への旅が良いきっかけになりました。
まだなにをどう感じて心に浮かんでは沈んでいくものをうまく掬い上げることができないまま。
 

With Emily for Emily

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2021/11/15

 

展示会ももう残すところ2日
幸運なことに、初日から暖かな晴天に恵まれていて
きっと今日もあの木漏れ日が白いお部屋に舞っている、その様子を目に浮かべてます。
本当に、音楽を奏でるように踊っているのです。

今回はエミリーに添える版画もいくつか展示しています。
もう何年も前から細々と続けている、、シリーズ。
彼女の膨大な詩の中から
すーっと心に染み渡ってくる一節に出会うたびに
ちいさなノートに書き留めていて
まだまだその中から ほんの僅かなものですが
版画を刷りながら、その風景を見て
あの詩の一節かな、と心に浮かんできたものに合わせて文字の版を組み合わせて
作品にしています。

原文の詩と私が好きな中島完さんの訳も添えています

“I dwell in Possibility –
A fairer House than Prose –
More numerous of Windows –
Superior – for Doors – J657

「可能性の中に私は住んでいる
それは散文より美しい家
窓はたくさんあり
扉も並より優れたもの

今回は額装せずに、紙のまま、紙の箱に
その風合いも楽しんでいただけるように

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“The Heart has many Doors—
I can but knock—
For any sweet “Come in”
Impelled to hark—
Not saddened by repulse,
Repast to me
That somewhere, there exists,
Supremacy—     ”J1567
「心にはたくさんのドアがあるが
私はただノックするばかりー
「おはいり」とやさしい答えが聞けるのを
どれほど待ちあぐねていることかー」

 

秋になるといつもこの一節

“If you were coming in the fall ….” J511

「もしあなたが秋に来てくださるなら、

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箱の作品はお渡ししているので 後半は少なくなってしまっているかもしれません(いつかまとめて見ていただきたいと思っています)
うっすらと絵の奥に並ぶ文字を感じていただけたら。

彼女の詩の中で一番好きな詩のひとつはこちら、こちらは額装してあります

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Have you got a Brook in your little heart,?
Where bashful flowers blow,
And blushing birds go down to drink,
And shadows tremble so-
And nobody knows ,so still it flows,
That any brook is there,
And yet your little draught of life
Is daily drunken there-“  J136( 1858)

「あなたのちいさな胸に小川をお持ちですか?
内気な花が風に吹かれて
頬を赤くそめて 鳥が水を飲みに訪れ
影が揺れそよぐ場所を

どんなにか静かに流れてゆくので
誰も小川があるなどわからないのです
だけどあなたは一口生命の水を
日ごとにそこから貰っているのですよ」

 

 

 

 

Exhibitionはじまりました

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2021/11/11

東京のgalley 一白さんでの展示会はじまりました
いいお天気に恵まれた初日、
駆けつけてくださったお客様と、嬉しい再会から始まって
笑顔溢れてす〜と力が抜けていくようでした

一白さん、開放感のあるエントランスを入ると
まずは吹き抜けのグレイのお部屋があります
こんなにダークグレイの壁はとても新鮮なこと、
図らずも今回の橙色の作品たち、流木の鳥たちが馴染んでくれています

隣の白いお部屋には大きな窓、そこからいい光が差し込んできます
木漏れ日がチラチラと踊る、明るい空間に
大きな画板に描きかけの水彩と日々のスケッチをたくさん広げました。
ひとつひとつ、手にとってみていただいて
植物の話、水彩の話、色々と

初日そして在廊日にと合わせて遠方から足を運んでくださった皆様、
本当にありがとうございました。
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ぐるりと巡ってまたグレイのお部屋に
みなさんゆっくりと過ごしてくださっています。
草や花の絵を描くことは私にとって日々のありふれた日常で
植物と言葉を交わしているようなもの。ふとした表情を見つけては
はっとして、こちらの想いを重ねていく、そんなプライベートな行いです。
そうしてそこから受け取った何かを色に、線にのせていく、その道のりは果てしないのだけれど
ようやくたどり着いたところに
絵を見てくださる方々がいてくださること
ぐるりと繋がってやっと私は存在として成り立っているのかもしれないなあ
絵を通じて言葉を交わす、そのことは展示会の一番の贈り物かもしれないと、思うのでした。

そして今回は植物だけでなくて、初登場したルルのことを聞いてくださる方もたくさんいらっしゃって
もう、それで笑顔になってしまうのでした

ギャラリー一白さん
展示は11月17日(水)まで 11時〜18時
(最終日は17時まで)

 

 

木漏れ日と

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2021/10/22

冬みたいな寒さの日の後に
お日様の温もりがお腹の奥まで届く
アトリエの窓から
描きかけの絵の上で踊る木漏れ日

ひかり、かぜ、りずむ、
別々の言葉で表すことが不自然に感じるくらい
それは同時に、一緒に伝わってくる現象で
温かな振動
そして秋の香り

水彩の絵を床に並べたまま
決して広いと言えないアトリエはもう足の踏み場もなくて
半分のスペースで版画も擦ってます
ちらっと横目で昨日まで向き合っていた絵を見やりながら
こちらとあちらを行き来しながらの日々

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そう言えば昔 お客様に
いつか猫も絵に描いてほしいって そう言われたことがあった

その時頷いたのだったか、どうだろう
どこか上の空で聞いていたこと
きっと猫は描けないだろうなぁとぼんやり思っていたことを思い出す

それがね、変わるものですね
尻尾も足もきちんと揃え
luluは木漏れ日の動く様子をじっと眺めてる

そして
初めてLuluが版画に登場した日

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