稚児百合と3人展

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2018/5/4

ひんやりした空気と生まれたての緑の匂い
白い花々の揺れる林の道は
5月の朝だけのもの

モミジイチゴ ズミの花
白山吹 、、、
そして木々の足元に稚児百合たち
Disporum smilacinum

俯いて咲く可憐な白花は正に稚児のようだけど
柔らかくて透けそうな葉も
幼子の肌のよう
日陰に在るひとの美しさ だなぁ
英名なし、花言葉 恥ずかしがり屋

6月の展示会のお知らせができました
緑の美しい初夏の八ヶ岳で3人展です
素敵な一軒のギャラリーにて

イグレグ表NEW

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2018年6月2日〜25日
土日月open 12:00~17:00
ギャルリイグレグ八ヶ岳
山梨県北杜市高根町上黒沢1706-3
http://y-yatsu.com

七宝のJUZU KAORIさんはデンマークボンホルム島に在住
goldsmith ジュエリーアーティスト
www.klenodie.com/
この春日本に3ヶ月ほど来日中です。ただ今東京日本橋のヒナタノオトにてイロとカタチ展を開催中です。
5月末より八ヶ岳にstudyprojectの一環で滞在する予定です。
またそのお知らせも後日。
出逢いは9年前。デンマークボンホルム島と繋げてくれたヒナタノオトの稲垣さんにご紹介いただいて、、
ドラマチックな出逢いと毎夏の再会を重ねてきました。作品に最初に出会った時から心惹かれていた私
今回一緒に展示ができること、とても感謝しています
そして八ヶ岳の空詩土に以前来ていただいていた方はお気づきなるかしら、久しぶりの空詩土姉妹です
イグレグの佐藤友香さん、
今回の企画を応援してくれたこと
様々な出会いと時の流れを経て この3人で展示ができることに
しみじみ思いを馳せながら
GW籠って制作しています。
6/2 kaoriさんも迎えてopeningの会 15:00から  ボンホルム島の暮らしやデンマークでのものづくりなどについて
お話伺ったり、デンマークのつまみも用意して和やかな会にしたいなぁ

さよなら4月

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2018/4/30

満月と木星を見上げて
4月にさよなら

薄曇りの午後は
ふと思い立って蓼科ハーバルノートへ向かった
まだ山桜が満開で木々の新芽は幼子のようで
4月の懐へ 舞い戻ったような
この柔らかい新芽の色と匂いと空気感
ずっと覚えていたい

フデリンドウの群生やヒカゲスミレ
小さな”花韮コ”(仮の名)たち
4月生まれの友人が
ハーバルノートのお庭を案内してくれた

4月の覚書
「私のデッサンは 息吹によって動機を与えるだけであり、何かを定義づけるものではない 何も決定しないのだ。音楽のように 不確定的なもの住む曖昧な世界の中へと我々を連れてゆくのである」

by Odelon Redon

“美しさの硬い芯” Peter Zumthor

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伊豆への道中で訪れたクレマチスの丘 ヴァンジ庭園美術館  「ミテクレマチス 須田悦弘展」

彼が切り取った 小さな姿は
“美しさの硬い芯”のよう
木彫のクレマチス
立ちすくんで見上げる
在る処 その際立ち方

丸木位里の墨画
Bernard Buffet の鹿とガマとフクロウと花束の絵

風に翻弄されて
冷たい夜に揺り戻されても
刻々と移ろってゆくこと
哀しさを
包みこんでしまうくらいの
喜びがあること
4月の芽吹きの森は魅せてくれる

毎年繰り返して見てきたことなのに
今年は特別
身体の奥にまで響いてきたような

来年までさようなら

ちょっとしんみりしていた夜が明け
朝はますます早く目覚める
蓼科ハーバルノートのお庭へ再び
筆竜胆と親しくなる
嬉しい5月のはじまりです
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テイカカズラの庭 at noir

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2018/4/29

 

昨日はギャラリーnoirでの展示会最終日でした。
お天気にも恵まれて 遠方から足を運んでくださったり
最後にもう一度見に来てくだったり
ようやく初めてお会いできたり
光溢れる日曜日
次々とお客様が訪れて
嬉しくあっという間の一日でした
ありがとうございました

ギャラリーの入口にある桂の木の葉っぱたちはあんなに幼子だったのに
2週間で、すっかり青年のよう
庭に続く扉が開いて
外と中の境界線も
絵の中の出来事と目に触れる草花との境もが
曖昧になっていくような 心地よさ
流木の鳥さんも気持ちよさそう

 

この季節にここで展示ができたこととても幸せだなぁと思いながら
そして楽しい時間があっという間に過ぎたのは noirの皆さんと小さな友達がそばにいてくれたから
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「絵を描こうっか」
「うん!」「パパに色鉛筆借りてくる!」
目を輝かせて走り出していく凛ちゃんと
大好きなカフェの前で二人並んで絵を描いて過ごした時間

テイカカズラを見つめる瞳 創作が泉のよう

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オオイヌノフグリさんともさよなら
大きなお月さんに見守られながら
八ヶ岳に戻って来ました

イカリ草の村

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2018/4/23
鹿の家族と遭遇した朝
いい日になりそう

 

庭にはイカリ草の村ができていて

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もし葉っぱに変えられてしまうのなら
イカリ草の葉っぱがいいな
などと
ぼんやり思いながら
朝のスケッチ
すーっと細長く伸びた茎の先に
ハート型の葉っぱ
対になっていて
寂しくないし
傍で俯いて咲く花とは
なんだかいい会話ができそうだし
うっすら柔らかな産毛もある

イカリ草といっても
庭にはいろんな種類があって
祖父が残してくれた牧野新日本植物図鑑を開いてみる
分厚くて、黄ばんだ1961年版

対になっている葉のイカリ草は
梅花イカリソウ
Epimedium diphyllum メギ科
白い小さな花をいくつか房につけている

淡い紫の花 
錨のようにつけているのが
本当の「イカリ草」
Epimedium macranthum  メギ科
四方に角みたいな萼片を出して
まんなかになんとも有機的な花弁

もう一つ
房になって小さな赤みがかった花をつけているのは
ホザキイカリ草 ですって。
天保年間に日本に入って来た中国原産のイカリ草
庭でも一番勢いよく茂っている人たち。

ふーん

そう勉強してまたスケッチブックを持って庭に戻る
しばらくして
トカゲくんがやってきた
いつもだったらささっと一瞬で去って行くのに
その音しか聞こえないのに
今日は違った
草陰からこっちをみている
しばらくじっとしてそれからそろそろこっちに向かってきた
スケッチブックに登ってきそうなくらい
一瞬目が合って 見つめ合う
瞳は小さい、そのくせにとても鋭くて
とても大事なことささやかれた
気がした。

イカリ草とトカゲの日

Odilon Redon展

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2018/4/18

展示会初日を無事に終えて翌日
バスに乗ってルドン展を見に出かけた
Odilon Redon
本物を見るのは初めてのこと
疲労困憊して空っぽの身体に
ルドンの画が染み渡った
空っぽの日に来てよかった

「不確かなものの傍に 確かなものを置いてごらん」
コローの教えを書き留めたルドンの言葉

写真はDaisies
”ひな菊” という画

フランス映画「夏時間の庭」の中で
その絵が邸宅の壁に現れた場面 それを何度も止めて見てたこと
どこかの雑誌の小さな切り抜き4CMの紙片も 大切に持っていた
そんな風にずっと心に留まっていた絵の
原画の前に立つこともできた
この画が
ドムシー男爵の注文によりルドン製作した城館の食堂の装飾画の一部だったということ
を知る

大きな壁画の背景の空気感、
その背景の上に踊っている花の細部 枝先 
命ある、香りある 
確かなものなのに 見えないものまでもが描かれていた 

確かな身体感覚に満たされた日
もう一度見に行きたい

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