Black radish

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2019/1/20

今朝も雪がしんしんと
風がない
小鳥の声も聞こえない
時々犬たちの声が響くだけ
オオカミも森のどこかを歩いてる

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Buna dimineata ブナ ディみナァタ   おはよう

朝の食卓に見慣れないものが置いてある
アボガド?ココナッツ?これなあに?
ridichie neagra
お料理を作ってくれるMiharaはルーマニア語しかわからない身振り手振りで何か教えてくれる
ボウルに入った透明な果肉をビネガーでマリネしたものを一口食べてオーレはこれはfennelだと言って譲らない
でもフェンネルの味はしないの
そのうちMiharaがiPhone片手に戻ってくる
ほら、これと google翻訳で「black Radish」
輪切りにしたところに蜂蜜を載せておくと次第に野菜の中から水分が浮いてくる、それをスプーンで人さじ 喉が痛いときにいいのだと。身振りで教えてくれる

あー大根の蜂蜜漬けと同じ味
ありがとう
「mulțumire ムルつメスク」
ルーマニア語はデンマーク語に負けず発音が難しい

オーレはすかさず立ち上がってなにやら調べに行く
“sort rædikke”だ これだよ ほら。と印刷した資料を手に
“Black radish” is forgotten vegetable!”
忘れられた野菜だって、ビタミン、抗ガン作用もある
“its actually really really healthy food” ふむふむ
昔はデンマークにもあったんだ
消えてしまった地場野菜みたいなものかな

“知ってるかい、radish のラテン語の根radixから来てる」
「radical」も根っこから切り倒すでラディカルだ

朝食のひと時の、夕食後の
車で森を走る時の
オーレのちいさなお話は恒例になっていて、大抵は歴史の話
昨夜はキュリー夫人の、ルーマニアの デンマークの歴史、、、全部を覚えて入られたらきっと本を何冊分も読んだくらいになりそうだけど。

 

 

 

 

 

 

ルーマニアの森

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2019-1-20

「じゃぁ森を見に行こうか」
雪の積もった朝
ルーマニア人の友人たちと一緒に
Rumikaの運転する車に乗って ”僕らの森”は
美しいブナの森
小さな背丈のクリスマスツリーがぽつりぽつりと混ざる

なぜこんなにこの森の樹々が美しいのか
すらりと天に伸びているのか
森を育てる人の話を聞きながら
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「この道を通ると誇らしい気持ちになるんだ」
穏やかで体格のいいRumikaもこの森のマネージャー(トップ2)
彼の父さん、祖父の世代からこの森を見守って育ててきたという

おじいさんと森で過ごすことが大好きだったから、幼い頃から森の人になると決めていたとか
”森人”は何千も何万もある木々の中から、どれが今、切り倒すに最適の時期かを見極める役目もあるのだって
「まぁ森のお医者ってところかな、でも医者だって間違いするからね」と笑う
森の話をするにつれて 少しずつ緊張感が解けていく

 

「ほら、これオオカミの足跡だよ」
結構夜は近くまで降りてきてるからね、夜は一人では歩かないこと

オーナーのOleもRumikaも森で働くworkerもみんなが「僕らの森」と呼んでる

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Romaniaの空

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2019/1/19

ルーマニア 
ブカレスト空港から北へ車で3時間弱
遠くに見えていたアルプスのように連なる雪山が
次第にこちらに近づいてくる

迎えにきてくれたRaduはOleの森を管理している「トップマネージャー」
細身の身体に
ボルドー色のセーターがぴたりと合っていて
小柄で目が鋭くて、”ただの”(と言ったら失礼ですが)運転手でないなぁとすぐわかった
「今日はこんないい天気で金曜日、どこも全く、渋滞で困ります」と
聞き取れないくらい早口の英語で
丁寧にOleに近況を伝えている 空港からブカレストへ向かう道は車が溢れて東京みたい
いくつもの街を抜けて2時間くらい走った頃 青空のトーンがもう夕方へと落ちてゆくそんな境のような時間に
ちょっと車を止めようかと Targovisteという街
遠くに望める城塞は夏は名所になっているらしい

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見上げた街路樹には見たことのない美しい実をつけていて
手を伸ばせば届きそうなくらい、 ん、ん、と小さくジャンプして掴み取る
じっと眺めていると
Raduは目を細めて「森の木じゃないからわからないなぁ 」
「家に着いたら調べてみよう、」

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どんどん森深くへ入っていく、時々小さな、街を抜けて
「ここはRaduきみのホームタウンだよね」「はい生まれてずっとここで。今も祖母が昔の僕の家に住んでます」
ルーマニアは東欧に位置していながら、まわりのスラブ語と異なるロマン語圏、つまりイタリアやスペインに近い言語を話す。
そして家族を何よりも大事にすること、週末になれば皆で集まって同じ食卓を囲むこと、イタリアのように。
おばさんもいとこも弟も 近隣に住んでいることは田舎では主流だと
「もう84歳だけどね、毎日働いてるんだ、おばさんのところに歩いて出かけて行って
話を聞きに言ったりいつも手伝ってるよ、孫が最近仕事を辞めてちょっと具合が良くなくてね。」

それでも学びを志す若者たちは海外の大学へ出る人が多いらしい。言語の近いイタリアやスペインやオランダへ

Raduも森林学ではヨーロッパ一と言われてるベルギーの大学へ行ったそう。こんな田舎の村からみんな世界へ出て行くんだ
家並みは、一言で言えば雑多な感じ、少し日本の田舎のような感じもするのは瓦屋根のせいかな
窓枠の差し色に、ボルドーでもマゼンダ色でもない独特の赤色があったり、少し装飾があったり

「もうすぐ僕らの幼稚園、、、ほら、」とOle.
「??」うとうとしかけた頃にそう聞こえた。
もう、すぐ着くよ、僕たちの森Moroieni
 

調和している、、こと

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2019-1-19

冒険なんて言いながら
流れに乗ることに
外側で起きることに
内側がまだ追いついていない、と感じてた朝

——— “森をあてもなく歩き、濃い緑の匂いを嗅ぎ、木々の葉の擦れる音を聞くうちにようやく気持ちが静まった。、、、、どこにいればいいのかわからない どこにいても落ち着かない違和感が 土や草を踏みしめる感触と 木の高いところから降ってく鳥や遠くの獣の声を聞くうちに消えていった。一人で歩いているときだけは、ゆるされていると感じた。ゆるされている、世界と調和している、それがどんなに素晴らしいことか、言葉で伝えきれないから“
旅に連れてきた本
「羊と鋼の森 」より

自分の筆で書き写したノートを眺める
約束の時間の前に早めに出て
コペンハーゲンの植物園をぐるりと歩く
雨の朝はだあれもいなくて
鳥たちはただそこにいて
独りで世界と調和している

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その日は夕方に
studio OLIVER Gustavへ
緊張していた気持ちが 扉をあけたとたんにスーッと煙のように消えていった
不思議な場所 Oliverの屈託のない笑い声と Henrikの穏やかな佇まい 小鳥がいて木々が揺れて
モジャモジャのエマがいて こういう気持ちになれる場所のことをずっと覚えていたいと思った

BirgitteとOleに連れて来てもらえて それだけで幸せだなぁと思った
旅をするのに きっと素のままでいいのだ
無駄な緊張は省きませう、、、
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1月の冒険

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2019/1/18

一月の冒険のはじまり

風にのれたらなあ、とふんわり思い描くのはたやすいけど
突然吹いて来た風に思い切って乗るのには 勇気がいる
困惑している私の背中を押してくれる人たちがいてくれたおかげで
空から降って来たような旅に
はじまりはコペンハーゲンへ

国立美術館の中庭へと繋がるstockholmgade をでて
Birgitteと街を歩く
白鳥と白いsnowberry

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何か視線を感じるなぁと思ったら
Glyptotekはルドン展なのでした
思いも寄らず、
まして今週末まで、なんて
美術館を愛するbirgitteも大きく頷いてくれたから
閉館までとっぷりと
昨春に出逢えたルドンの画が
またここでも 迷える人を待っていてくれたとしか、、、思えないのでした。
”Beside an incertitude, Place certitude”
「不確かなものの傍らには 確かなものを置いてごらん」

旅のはじまりはいい兆し

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