ボンホルムホイスコーレでの生活が始まりました。
コペンハーゲンからバスでスウェーデンのYstadへ、そこからフェリーにのって1時間半。
ボンホルムの港Ronneに到着、もう真っ暗で周りは何もみえないけれど、
その暗闇にこころからほっとする。八ヶ岳みたいな星の瞬く夜空に。
港まで先生が迎えにきてくれた。あ〜うれしい。旅行に来たんではなくてただいま,って帰ってきた気分だ。
ただ、人が変われば所変わる?というように、一緒に学ぶ生徒たちは皆知らない人ばかりだから
転校してきた高校生みたいな、心細い気持ちになる。嬉しいのに心細くて、透明人間みたいな気分。
10カ国からの集まり。デンマーク語よりまずは英語が耳に飛び込んできた。
デンマーク人が半分ほど、リトアニア、スロバキア、ポーランド スウェーデン、グリーンランドにハンガリー
韓国,そして日本。
去年よりバラエティーに富んでいて、創作意欲に溢れていて、そしてどこのワークショップも満員だ。
慣れない集団生活になれるためには、一人歩くこと。
陶芸の工房,ガラスの工房,学校の周りをひとり、歩く。去年ではみたこともない快晴の朝。
雪もなく、寒くもなく、ここは一体どこにいてどの季節なのかわからなくなるくらい。
去年も此処に住んでいたはずなのに,はじめて小さな白い実に気がついた,
数日前にAnnieと美術館に出かけたきにみたのと同じ白い実がたくさん、枯れ木にぶらさがっている。
座り込んでじっといていたら、「smällbärよ」とChristineが声をかけてくれた。彼女はスウェーデンの女性。
子供たちがね,みんなこうやって踏んづけて遊ぶの。ぷしゅっ〜と小さな風船をつぶしたような音がする。
「snebærよ、デンマークではね」とその横から赤毛のBilleも教えてくれる。
彼女はアコーディオンを弾くデンマーク人。2人とも同じアートのクラスメイトだ。
「snowberryって言う意味よ』
ほんとうにその通り,小さな雪ン子が枝先についたみたいに
こんな冬なのに、実がついたままになっているのだ。
しろくて簡単にしぼんでしまうけど、れっきとしたベリー。日本にもあるのかしら?
snowberry, 北米や北ヨーロッパの野草、ハニーサックルの仲間。
白い実はウズラやキジの好物だそうで、人間には毒がある、、、。
とにかくこちらの人はみな気にも留めない灌木だから、日本人が熱心にスケッチをしているのを
ふしぎそうにみている。これはね、こうやって踏んずけて遊ぶ実なのよ、(絵を描いてないでほら、みたいに)
何度も何度も言われた。
でもはじめて出逢う植物はいつもうれしい。はじめての人と対面するみたいに緊張しないから、
心安らかにスケッチできた。



