紅いベリーの部屋

夏至の夜は雨音狂騒曲でしたね。

もう3年前になる、スウェーデンの田舎ダーラナで過ごした夏至の日を思い浮かべて過ごしました。

シリアン湖に浮かぶ2艘の小舟、

白樺の葉と小さな草花で飾られた夏至のポール、

それを見あげる花冠をつけた女性たち

7種類の草花を摘むのをわすれてしまの?!

枕の下に潜ませて眠れば、未来の王子様の夢が見られたかもしれない、のに!

と遠く海の向こうから、唄う声が聞こえてきそう。

 

雨,たくさん降ってくれたおかげで

予報より早くに太陽が差し込んで

3週目の展示会がはじまりました。

紅い一重のバラとベリーの部屋。

朝の散歩は桑の実三昧です。

摘みきれないほどのてらてらと光る黒い実

摘むたびにぼとぼとと地面に落ちていく

あ。。。ごめんっ ておもったのは最初だけで

そんなことたいしたことないの、といってくれているような

豊潤さと包容力にただうっとりする。

熟れるの日を待っているまだ緑色、そしてルビー色

ぎっしりとついた実たちの

マダアルヨアシタモクレバ、 クルデショ

と小さな声が聞こえてくる

なんだか愛の言葉をささやかれたような

おおげさだけど、朝から満たされた気持ちになりました。

 

デンマークのホイスコーレで制作してきた版画作品

窓辺に並んでいます。

  

            なみだは人間のつくることのできるいちばんちいさな海です。

 

詩をひとつ選んで版画をつくる、という課題の流れの中で生まれた作品。

寺山修司のこと、よく知らないまま

ふと耳に引っかかった言葉の連なりを

作品のなかの帽子に刻んだら

日本語の読めない友達は

かな文字の文様みたいな文字をおもしろがってくれました。

そしていまは 日本語の読めるお客様が

「寺山修司」のことば、ということをおもしろがってくださって

この絵の前でいろんな話が生まれています。

「若い頃雑誌の仕事してたときね、彼の原稿をとりにいく仕事してたときがあってね。

それはまぁ、達筆だったのよ、みとれちゃうくらいに」

「え、、、寺山修司を選ぶなんて、意外だわ〜」

とか、、、、そんなはなしをするたびに

彼の映画や文章を全く知らないことに改めて気がついて

小さな文庫本をひらいています。

 

 

 

 

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