毎日教会の裏の入り口から
街の広場に抜ける道があったから
工房に通う2週間は
毎朝お墓の間を 歩いてた
最初は教会をスケッチした紙の余白に
お墓たちの後ろ姿を描き足したりしていたぐらいだったのが
墓の傾き具合や
石のはだけたような色や
今度は眠っている人の名前や
だんだん
亡くなった日にちと生まれた日にちが刻まれていることや
お墓の一つ一つの前で
少しの時間,立ち止まるのが習慣になった

教会から少し離れたところに この街の人々のgraveyardがあると知って
そちらにも出かけてみた。
だあれもいないお庭、赤い実だけががたくさんなっている木は
ナナカマドみたい。
ギィッときしむ門をそっとあけてお邪魔した。
大きな木の根元に
ちょっと大きめの石?ちょっと小さめの岩?たちが
きっちり整列している訳でもなく
ごろりごろりと なかなかいい間隔にならんで
没者の名前を刻んでいる
周りに花が植えられているものも、ただシンプルに石が静座しているものも
みんなどこかピクニックしている、ようで
誰だか存じ上げないけれど
ボンホルムのこの街に眠るラーセンさんやイエンセンさんや
バラが好きだったハンスさんの
お墓を
ひとつひとつスケッチして、静かな時間を過ごした。


