ヤナギラン Gederams 

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2020/8/1

afternoonsketchは
ヤナギラン
アカバナ科ヤナギラン属

野原を一面
ピンク色にしているのは
もしかしてヤナギラン,,じゃない?
そうわかった時の驚きを懐かしく思い出す
ホイスコーレから自転車を漕いで漕いで
永遠に続く緩やかな坂道に疲れ果てて歩き始めた時のこと
自転車を止めて夕陽に輝くピンク色の中を
ずんずん歩いて行ったのだっけ
これもまたデンマークのボンホルム島の夏の景色

ヤナギランには日本の野草のイメージがあったのに、
すっかりデンマーク風な趣で、とても新鮮だったこと
摘み取った花を手にして
花瓶に挿しておくたびに、誰か友人がその名前を教えてくれた
「Gederams て言うのよ」

デンマーク語の名前
Gederams
実が弾けたときのふわふわの綿毛が山羊(Gede)のヒゲみたい、だからですって
デンマークでは野っ原によく見られる花であり、皆が名前を知っている花なの

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そんなことを思い出しながらヤナギランを描く

 

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英名はFireweed
Narrow leaved willowherb
fireweedという名前は、
”山火事などの後の土地に最初に生える植物として”ついた名前、だとか
”一見数本に見える茎は、実は一つの根を共有し、地中深く深く根を伸ばし、土地の再生と促す”のだって

さて、デンマークで買ってきた図鑑を色々広げてみる
(FLORA DANICAにも小さなハンディ図鑑にも必ずヤナギランは載っていて)
興味深いことに その記述には
”森のアスパラガス”と呼ばれていること
葉っぱは茹でて”ほうれん草のように”食べれる
花はビタミンC, が豊富と、、、現在に至るまで この植物が身近にハーブとして使われているということ

さらに北半球各地では
シベリア地方では葉っぱはお茶に、ネイティブアメリカンの間でも食べられていた、、と。

日本でも野草として食べることがあるのかしら、
来年はヤナギランの道を歩いたら絶対!新芽をかじってみよう、と思う

Posted in 日々のこと daily note, 空詩土にっき
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