ストックホルム最後の日。
夕方のフェリーの時間まで予定もなくぶらぶら歩くこと
がその日の予定でした。
コペンよりもずっと温かな太陽が降り注いで
そぞろ歩きにはぴったりの日だったなぁ。
素敵なショーウィンドーに惹かれてお店に入ったslussen近くの本屋さん。
絵本を一つ買って帰ること を
いつも自分へのお土産にしているから
その街最後の日には本屋に行くのは当然の成り行きだったかもしれない。
そしてちゃんといつも素敵な本屋さんに出逢える
ここは詩集がたくさん 表紙が洒落たものばかりで
本の隙間にいろんな人形がおかれていたりして 嬉しくなる。
背を伸ばして 「himmel 」「空 ? 天国?」というタイトルをつけた本を取ろうとしたら
ちょっとバランス崩して本を取り落としてしまった。
それが運悪く手前の棚との隙間に落ちてしまって
はぁ、とため息ひとつ
それが聴こえてしまったのかしら、、、カウンターにいたご主人が横目でちらっとこちらを見た。
「どうしたかな? どの本が見たいのかな?」
と。ちょっとあわてながら、隙間に落ちてしまったことを告げると
「まぁ隠れるなんてシャイな本だな〜」と
思いがけない切り返し 目が笑っている。
ほっとしてそれから会話が弾んだ。
彼は日本に興味が在るらしく
「オオエをよんだことあるよ。」とはなしてくれた。
あいにく私は大江健三郎作品について語れるほど読みこなしてなかったから
俳句の話しになった。
「俳句がシンプルで写実的なのがいい。
こねくり回さずに 写真みたいに。そこに在るものを描くことが
詩の素晴らしさだよ。」
俳句のことを詩の一種とおもったことなかったなぁ,と想いながらも
英語やスウェーデン語に訳される前の日本語の元の俳句は
もっと5、7、5の文字の制約が在るんです なんて言う話しをしたっけ。
祖父のことちょっとおもいだしながら。
カウンターの近くに少しだけ絵本のコーナーがあった。
表紙の絵に惹かれて購入したのは 偶然にも
「Resan Till Morfar」
「おじいさんのところまで」という絵本
スウェーデン人はこの間森から出てきたばかりなのさ。
と笑ってた本屋のご主人に
ポストカードを差し上げた。
いたく気に入ってくれて
お返しにと昔のトランプ(もちろんレプリカだけど美しい版画の)をくれた。
一緒に写真を撮ってお別れ。




