朴の葉のある部屋で

 

朴の葉

朴の葉がほしくて散歩へでかけた

ゆさゆさと肩に担いで

風をつくるひとみたいに歩いてかえる

水に挿すと

またぐん、とひとまわり大きく伸びたようにみえてきて

テーブルには若草色の面、ひろがって揺れる海みたい

酸素がいっきに濃くなったような

大らかでみずみずしい朴の葉をみていると

呼吸がふかくなるような

 

ランドアートの日々と

子供たちのつくった家のことおもいだす。

ワークショップの終わった次の早朝

早起きして子供たちのつくった村(赤松の周りに作品を並べてつくったあたらし村)を訪ねた。

まだ瑞々しいまま

みんなの家は静かにたたずんでいて

ひとつひとつに朝日が射し込んでいた。

 

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柔らかに重なり合ういちまいいちまいの葉

組み合わされた枝

吹けば飛びそうな葉

絶妙なバランスでたつ枝の家。

ちいさなこどもたちが

いちまいいちまい、ひとえだひとえだ考えながら、

「そこじゃなくて、ここ!」と、手伝う大人の手元をじっとみながら

おもいついてかんがえて、手と指と足と頭でつくった家。

 

それらはまるでほんとうにどこかの森の

小人だか、生き物だか、動物だかがつくった巣のようで

アンバランスでいて、完璧でなくて

強すぎなくて、ほっとするかたちをしていた。

 

 

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あの日、まわりにだあれもいなくなっても

ひとり

最後の葉っぱをどこにおこうかと思案している男の子

だあれも入り込めない彼と家とはっぱのじかん。

 

自然の中で想いのままの家をつくるのは

おとなよりこどものほうが得意のよう。

独りでいることも。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

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