デンマークのボンホルムアーティスト編第2弾

ちいさなかたちが連続して,さざ波のようにつくりだす表現、
最初にシャーロッテさんの作品を見かけたのはボンホルムのアーティストの作品を一同に展示する
ギャラリーで。作品はそう大きくないのに,
でも15cm四方の世界に普遍的な大きな何かを
切り取ったような雰囲気を出していて
細胞のように立ち並ぶ小さなものたちのささやき。



リズムがあって、音調があって
陶器の冷やかさから静かな鼓動が聞こえてきそうな気がする。
それは控えめな鼓動で、とにかく彼女の作品はこちらに向かって何かを発していて、
さーっと見て帰るつもりだった私をとらえたのでした。
それからSvanykeという町に学校の小さな遠足ででかけたときに、彼女が自宅にギャラリー&アトリエをopenしていることがわかり、
さっそく陶芸を専攻している日本人友達と一緒に訪ねた,
何かと出逢うときの「ああ、これ」というむずむずしてそれからどきどきする感覚,
これどうしよう、とおもいながら、バスの時間ギリギリまでそこにいたものだから、
最後はみんなで坂道を駆け下りて全速でスクールバスへ向かうことになってしまった。
それから、しばらく学校が終わってもボンホルムに滞在していたとき、
島を出る前にまた彼女の作品と、それから彼女自身に作品について、聞いてみたくなった。
たぶんそれは作品だけでなくて,彼女が自分でつくった小さな小屋のギャラリーが
私が理想としていた佇まいに限りなく近いものだったから、というせいもあるかもしれない。
好きな作家さんの作品がその方が自分で作り出した空間に心地よくならんでいたならば
訪れた人が,すべてを味わえるから。
その日Svanykeという町はすっかり夏の装いで、
バス停のある町の中心の広場に小さなマーケットに光とにぎわいが溢れていた。
フェルトや木工,ガラス、いろんな素材のクラフト作家が作品を青空の下広げている。
その様子を回し見て歩いていたら「もしかして、今日来てくれるってメールをくださった方でしょう。」
となんと、彼女が声をかけてくれた。
はじめてアポなんかとって訪ねることにしたのだけど、最初の勇気がすこししぼみ気味だったから、
声をかけてくれたことで,なんだかとっても気持ちがほぐれたのも覚えている。
制作のこと、ここボンホルムに住むことになった話,
それから盛り上がった食べ物の話,ヨガの話,
「制作するとき あまり音楽は必要ないみたい、私には。
静かなのが好き。鳥の声も、風音、いろんな小さな音で満たされているから」
植物をモチーフにしているのでしょう?とよくきかれるそうだけど、
彼女は「repetitionに興味がある」といった。そう,そう,「くりかえし」
でもそれは生命の営みと通ずるところがあるから、まぁつながっているのだけど、ね。
あとはテキスタイルや建築の模型みたいなものからも着想を得るらしい。
そういえばアトリエには印象的な3色のテキスタイルがカウンターに張ってあったっけ。
大きなウイキョウの種みたいなところも。
最後にちょっと作業しているところも写真とっていいわ〜と気さくに笑ってくれて、
また会う約束をしてまた,バス停まで駆け下りていくことになったのでした。



