小鳥とクジラ


アートのクラスは相変わらずにぎやかな授業が続いています。

grafik週間を終えた金曜日,小さな講評会がありました。

各プロジェクトが終わるたびに各自が作品をみんなとシェアする時間。

何をおもって何を表現したのか?

それに対して、皆は何を感じる?何でもいいから感じたことを皆で話す時間。

「光と影」「イノセンスを失う少女の悲しみ」「右上に光、左に悲しみの穴」

「内側からの感情、と体からうまれる色」「動くものと静けさ もののあいだの葛藤」

などなど、目で見えることから、かなり観念的なことまで

見事なくらいに。ぽんぽん出てくる。そういうの発言が豊かなのは デンマークの若者マイケルとクラッラ。

美術評論家も顔負けのアートを語るボキャブラリーの豊富さにおどろかされる。

これは持って生まれたものなのかしら、頭に浮かんできたことをためらうことなく

純粋にダイレクトに口にだせる、という能力。

 

 

Grafikに一つの詩をもとに、というテーマが与えられていた。

何かひとつ好きな詩を選んでそれを源に作品をつくる、というもので

(結局課題そのとおりに版画を制作したのは80歳のマリアただひとり。

あとはみな自由に作品を創った。そしてそれは全く問題ないことなのです。創りたいものを創るそれはぜんぜんありだから)

彼女のプレゼンを聞いてから

一つの詩をもとに作品を創るのはとても魅力的だということをおそわった。

彼女が選んだのは 「The fish and the bird」 by Tom Waits

クジラと小鳥の叶わぬ愛について

「この歌を聴くたびに、毎回涙がでるのよ」といいながらもう涙目になったマリアが

しゃがれ声で唄うTom Waitsの曲をみせてくれた。

A song of a little bird

That fell in love with a whale (クジラに恋をした小さな鳥の歌です)

He said, ‘You cannot live in the ocean’(君はどうしたって海で生きることはできない)

And she said to him(彼女は彼にいった。)

‘You never can live in the sky’(あなたは空では生きることできないのね。)

But the ocean is filled with tears

And the sea turns into a mirror.(海は涙で溢れて、海面は鏡となりました。)

 

 

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