彼女の創る作品とその発想がとても好き リズミカルにはねるナナのダンスも好き。
Mr..fox(指人形)も 版画も、そしてsculptureの作品も
ユーモアと明るさと、ちょっとした哀しさもふくんでいて
23歳の彼女の感性が溢れ出ているなぁといつもおもう。
ハミングしながら 創作ダンスの横っ飛び、ペンギン風にカエル風に
ステップ踏みふみ やってきたとおもえば次の瞬間
しんとした表情になって、真剣なあまりにほほを赤くして唇をかんで筆を動かしていたり する。
彼女の描く絵はほとんどがブルー系。
彼女の住む家はボンホルムの南、美しい白い砂浜の広がるsnowbekという街。
そして、その砂浜みたいに美しく白い、雑誌に出てきそうな家,(といったら私の出逢ったデンマーク人のほとんどの家がそうなのだけど)
彼女の家はまた格別だった。
ナナがお父さんに誕生日プレゼントにあげた 鶏さん が
あまりに大勢のゲストに 夕方だというのに コケコーコケコーと甲高くせわしなく泣き叫んでいたけど
30人以上の生徒おのおのが好き勝手に座っても
すっかりくつろげてしまう素晴らしい空間なのでした。
お父様は海辺の小さな町のレストランを長年営んでいたとか。
この家を建てているあいだはみなでキャンピングカーに住んでいたというワイルドな写真も見せてくれたっけ。
これはナナの創ったsculpture 海辺に打ち寄せられた石のような陶器のような小さなオブジェが
白い砂の上に配置されている。白くてモダンでそして少し哀しげ。
「海辺をいつもさんぽしているから、よく拾いものをするの。これもひろいもの。
変なものばかりだけど ときどきヒットがあるのよ。
小さなボックスに古ーいジャム瓶と、お茶の缶と、割れていたけどティータイムのセットが入っていたんだって。
「きっと小さい子がいる家のピクニックセットだとおもう」ちょっとこわくて、ミステリーででもおとぎ話だわね。
と。
今度見せてもらうって約束したまま、だったなぁと今になっておもいだした。