八ヶ岳に戻って2週間。
迎えてくれた桜はあっという間に風に舞ってしまいましたが
空のはしからはしまで、小さな生まれたばかりの緑
あちこちの枝先からはじけています。
田んぼにはお水が入って、あちこちに空の鏡、光っています。
ずっとお留守にしていた畑は野草雑草たちの王国
そのなかで一際ルバーブの白い花たちが立ち上がって
(白いアーティスティックなルバーブの花カットしてしまう前にしばらく眺めているのです)
いつのまにか咲きそろっていたフサスグリの若緑の花は
そっと近づいてみつけられた人だけのたのしみ。
ボンホルムではきっとアネモネの季節だろうな、
目をつむればすぐにでも気持ちは遠くに飛んでいける。
陶芸の先生、AnneMette の声を聞いていると
ボンホルムの空気とAKKI(シロクマみたいな彼女の愛犬)とそしてイギリスの旅もおもいだす。
すらすらと美しい英語で語る彼女の言葉
Jay Goldmark の心地よい音楽、真冬のボンホルムの海辺の波の音、、、。
「My name is AnneMette Hjortshoj ~ living in very〜 small danish island called Bornholm….
とリズミカルな子守り唄みたいに、おとぎ話を語るみたいにはじまる。
「It’s a little bit about beauty, I like beautiful things,
I NEED to be surrounded by beautifu . …..
,,,I m TRYing my best I can.but its difficult~
It’s a big challenge but great challenge.」
美しいだけ、、では何か足りない?なんて思い悩んでいたのが今はとてもおかしなことにおもえる。
美しいものをいつもrespectしていること、
少なくともそれがわたしにとってとても大事なんだよということ
彼女はさらりと 力強く話す。
あ〜、、、と立ち止まってはほれぼれしてしまう何気ない草の姿を 新芽の木々の影を
美しいと感じる何かを、いったいどうしたら紙の上に映すことができるのか
時間をかけて、ゆっくりと 長い道のり追いかけていけばいいじゃない?
そう思えたと同時に
個展を前にして
描きたいものがたくさんあるのに気持ちが前のめりになっているこのごろ、、です。
久しぶりに出かけた蓼科ハーバルノートの日陰の庭で
ヒョロ〜リ首の長い赤紫のすみれをみつけた。
冷たい空気のなかで一対一で向き合っていたら、とても気持ちが落ち着きました。
ゆっくりと、マイペースでね、、と。
AnneMetteのイギリスでの個展に一緒に連れて行ってもらいました。
イギリスの旅についてはまた、ゆっくりと。。。