Hvid anemone

2017/4/25

今頃ボンホルムの森は白いアネモネの国だろうなぁ
anemoneを想いうかべる季節です
白いアネモネ
Hvid Anemone( anemone nemorosa L.)
は 日本でいうと
キンポウゲ科イチリンソウ属”ヤブイチゲ”のこと

留学していたホイスコーレの定例の朝の会で
「262番 アネモネの歌!」と必ず誰かが手を上げて
リクエストが入る それも嬉しくて春は何度も唄っていたなぁ
少し低音からはじまるメロディが早春の森の地面からの空気感が響かせているようで
”Hvad var det dog der skete?
Min vinterfrosne hjertes kvarts
må smelte ved atase det
den første dag i marts,,,,,”
意味もわからず口だけ動かしてうたっていたけれど
「いったいどうしたというのかしら
私の凍った冬の心の結晶が
3月のはじめの日
彼女と会っただけでとけてしまったのです、、、、」
最後のフレーズのリフレインだけは
”Den lille anemone jeg planted der i fjor”
「去年私が植えた 小さなアネモネ、、、」今でも唄える。

デンマークから来日しているLeneのnoirの展示会へいってきました。
なごやかなお話会は、彼女のインスピーレーションのもと、暮らしと自然と色について
Haruki Murakami作品からのイメージという話、、、などなど。
ボンホルム島を愛する皆さんが揃って、なんだかホイスコーレの授業のようでした

デンマークと日本の国交150周年ということで
各地で関連イベントが開催されているようです。
150年前どんな繋がりが?と聞かれて詳細を答えられなかったので
調べてみました
(以下覚え書き、、。)
150年前とは1867年就航通商航海条約が結ばれた年
日本は江戸幕府、、幕末です。明治維新の直前のこと。
といっても公式の条約が結ばれるずっと以前から、デンマークと日本とのささやかなやりとりはあったようで
1616年に東インド会社を設立したデンマークは積極的に日本への到達を試みたようですが叶わず、、、
1670年代は貿易の独占相手だったオランダに妨げられ
1739年6月16日船乗りのマルティンさんが
初めて日本にやってきたデンマーク人として記録されているようです。
”仙台港にやってきたが陸には上がらず船内にとどまり、日本の漁民と物品の交換をした”とか。
その後もオランダを介して何度も貿易交渉を重ねて
ようやく条約にたどり着いたのが150年前の1867年のこと。

北の果てのデンマークと東の果ての島国と
お互いを知らずに過ごしてきた時代から、
2つの文化が出逢い交わりはじめていく、、、
桃太郎が日本の民話としてはじめて翻訳されデンマークで紹介されていたこと
内村鑑三とブックとデンマーク体操、、、、
アンデルセンの作品の中でいちばん最初に翻訳されたのは裸の王様だったこと、
初めて知ることばかりでした。
少し文字がおおくなりましたが、、、、

「月のぼうや 」の作家Ib Spang Olsen イヴ スパングオルセンの絵本展も開催中だとか。行きたいなぁ。長細いあの絵本が心の友だった時代、、、、

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