Sjymma

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2017/7/10

朝の小さな旅

ずっと行きたかったBornholmkunstmuseumへ
毎年欠かさず行くことにしている美術館だけど
Inge Lise Westmanの展示をしているのだから
待ち遠しかった、
展示会が始まったらすぐにいこう、と。
ギャラリーを13:00に開ける
それまでのちいさなおでかけ
思いついてバスにのった

展示の部屋には朝の光
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壮大な画なのに
描かれているのは星屑みたいな瞬間で
絵の中に佇むということはこういうこと

絵に出逢った一瞬の感覚と
それから細部の、繊細な色の重なり
テクスチャーの連なりを
いくども感じられる
別の部屋を巡って戻ってくると
そこにはまた違った時間がながれているような

こんな風に観る人を包容する絵を描ける日は
いつか訪れるのかしら、と

Inge Lise Westmanはボンホルム島を代表するアーティスト
今回の展示のタイトルは「Sjymma」
Sjymma is the bornholm word of twilight,the time of the day where the sun has gonedown and the daylightslowly disappears,a mindset of life,,,,,
Sjymmaとはボンホルムの言葉でtwilight, 黄昏 夕暮れ
そしてこう続く
also the time of the day where the nightingale sings with the greatest intensity.
ナイチンゲールがしきりに啼く
ある時間のことも意味するのだとか。
勝手に音読みしたら「しじま」とよめそうな
いい響きの言葉だなぁ

彼女の作品に最初にであったのはたしかボンホルム行きのフェリー乗り場の待合室だったかしら
ホイスコーレの談話室だったか
版画の線の勢いと、醸し出す空気感に惹かれた
それから思いがけずコペンハーゲンのgallery でも
彼女の作品群に出逢った
いつの日か彼女のアトリエ訪ねることができたら、と心の隅で密かに想うのです

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バスの時間までしばらくあったから野原を歩く。
Lady’s mantle(Gul snere)が一面に
乾いたベージュ色の枯れ草と
ふんわりした黄色の草むらには
蜂蜜の匂いがたちこめていて
バス停で黄色い花束をもつひとになる

 


 

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