光のうつすもの

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2019-7-27

夕方、というより夜21時を過ぎて散歩に出る
海へ向かって
車道を渡ったら
そのまま海に左肩を寄せながら歩く

ここの夕焼けも美しい
光溢れる時間には
人が居たはずの場所
その光が消えゆくに連れて
静けさが際立ってくる

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光の話の余韻でしょうか

「夕暮れになると、青い光はもっともっと散乱していくので、散乱しにくい赤い光が強調されていわゆる夕焼けという感じの空になるわけです

「色のついているものっていうのはみえている色を吸収してないからこそ、その色に見えるわけです」
「じゃあ、みえている色っていうのは、簡単に言ってしまうと残りの色なんですね」

やっぱり最後は吸収されてしまいますからね
最後まで、残る光はないんですか?
そうですね
ぜんぶ 消えるんですか。

ほとんどの光はものに吸収されて消えてしまいます
反射したり、すり抜けたりする光もあることはあるのですけど、けれどもいつかは何らかの物に当たるでしょうから
そこで吸収されてしまって 最後にはやっぱり消えてしまいますね

そんな光についての会話が頭に残っていたせいかな
(旅先に連れてきた初めての川上未映子 普段素通りする著者なのに
空港で開いた文庫の最初のページの言葉に
引用文は「全ての真夜中の恋人たち」より

”みえている色は残りの色”
そのフレーズのせいかな
夕暮れ(21時)のバスを待つ老紳士の帽子の朱色が輝き過ぎていて
これも「散乱しにくい赤い光が強調されているせいなのですか?それとも小粋な老紳士の気持ちが今日の最後の光に照らされてるのですか 三束さん。
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