言葉拾いと線拾い

 

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2019/11/25

この人の線
休息の時間にやりたかったことの一つ
短時間の模写
線と色 今日は走る線

なんども開く
画集のいちページ
いいなぁと思うポストカードの一部分
どうして惹かれるのか
模写しながらわかるかも
昔よくやってたことをまたもう一回
短時間、で
Anders Zorn
今日はKiki Smith

そんなことしてると本の合間から
眠っていた葉っぱがさらりと現れる
手紙をもらったみたいに
嬉しくなる

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こんな時は読書じゃないかなと思って、と友人が移動図書館みたいにどさっと本や雑誌を届けてくれた
自分では選ばない本も
気になってたような本もあって嬉しい

”しいんと落ちついて

容易に増えも減りもしない自分の湖”

茨木のり子の家、はその友人が持ってきてくれた中にあって
昭和の香りの写真が並ぶその合間に
原稿用紙に綴った手書きのまま詩(その写真)もあった
説得力がある、周りの空気を諭すような言葉は
文字そのものが強く感じられて少し敬遠していたけれど、手書きの文字は
少し力が抜けていて 言葉が柔らかく感じられる

”あなたは もしかしたら
存在しなかったのかもしれない
あなたという形をとって 何か
素敵な気がすぅっと流れただけで”

詩の一部分の言葉だけを拾うなんて
絵の一部分しか眺めないような失礼なことなのかも知れないなとも思う
でも響くのはたぶん、そういう何か些細でちょっとした、小さなかけらみたいなこと

湖といえば
親しみの感じるのは歩いて通えるみどり湖のはずなのだけれど
この秋にまだその湖に訪れることができないからなのかな、
湖という文字を見ると
あの夏の終わりの冬みたいに寒かったシリアン湖を思い出す
今頃は色づいた木の葉を浮かべているのだろうか
いやいやここより北方なのだから
もう雪ひらを受け止めて 凍るような白い空を映しているのかな

 

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Posted in 日々のこと daily note, 空詩土にっき
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