ボンホルム島

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2021/5/31

ワタシモワタシモ、
記憶の中の草花がそう囁いてくる
5月の最後の日
アトリエはまだまだ明るい

5月の大阪での個展が中止になって
全神経集中して準備を進めていた状態から
思いがけずふっと解き放された5月の後半の日々

本当なら呼吸も浅く 泣きべそかいてラストスパートだっただろうに
緑に光が降り注ぐ朝の時間を歩いて歩いて
鳥のさえずりに耳をすませてました

力の抜けてしまった心をそのまま身体に預けて
畑に種を蒔き 苗を植え
そしてまた絵を描くという日々

そんな頃でした

ボンホルム島に住む友人から
姪っ子の結婚のお祝いに絵を描いてほしい、とメッセージ
彼女のおおらかな海のような 太陽のようなお人柄がそのままメッセージにあふれていて
フーッとボンホルム島の風が心に届いたようでした

「姪っ子はねボンホルム島にも、何度か遊びに来てくれていて
だからボンホルム島と繋いでくれる絵がいいと思って、」

目を閉じて思い出す
初めて一人で訪れたボンホルム島、6月のことでした
吹き付ける風に草の大地が波打つようだったこと
草の向こうの丘の、その向こうにはいつも海が見えてたこと
小さな黄色い花と青い花
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摘んだ草束を片手に
草の上にぺたんと座ったこと
楽園に来ちゃったみたい, と思ったこと

 

しばらくボンホルム島シリーズ続けて描いてます

緑の空気をいっぱいに吸い込んだ5月
心の奥に光を届けてくれました
ありがとう

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