2018/4/23
鹿の家族と遭遇した朝
いい日になりそう
庭にはイカリ草の村ができていて
もし葉っぱに変えられてしまうのなら
イカリ草の葉っぱがいいな
などと
ぼんやり思いながら
朝のスケッチ
すーっと細長く伸びた茎の先に
ハート型の葉っぱ
対になっていて
寂しくないし
傍で俯いて咲く花とは
なんだかいい会話ができそうだし
うっすら柔らかな産毛もある
イカリ草といっても
庭にはいろんな種類があって
祖父が残してくれた牧野新日本植物図鑑を開いてみる
分厚くて、黄ばんだ1961年版
対になっている葉のイカリ草は
梅花イカリソウ
Epimedium diphyllum メギ科
白い小さな花をいくつか房につけている
淡い紫の花
錨のようにつけているのが
本当の「イカリ草」
Epimedium macranthum メギ科
四方に角みたいな萼片を出して
まんなかになんとも有機的な花弁
もう一つ
房になって小さな赤みがかった花をつけているのは
ホザキイカリ草 ですって。
天保年間に日本に入って来た中国原産のイカリ草
庭でも一番勢いよく茂っている人たち。
ふーん
そう勉強してまたスケッチブックを持って庭に戻る
しばらくして
トカゲくんがやってきた
いつもだったらささっと一瞬で去って行くのに
その音しか聞こえないのに
今日は違った
草陰からこっちをみている
しばらくじっとしてそれからそろそろこっちに向かってきた
スケッチブックに登ってきそうなくらい
一瞬目が合って 見つめ合う
瞳は小さい、そのくせにとても鋭くて
とても大事なことささやかれた
気がした。
イカリ草とトカゲの日